今日は七夕の日で、今晩は夜空の星をしっかり確認できるかと思いますが、もしも一つだけ願いが叶えられるとしたら、貴方はどんな願いを星に託されますが?
私だったら亡き妻が一週間だけ我が家に戻ってくることを願いたい。
7人の孫と遊ぶ時間も作りたいし、失われた16年間の時間を取り戻すには最低でも一週間の時間があって欲しいし、生前に伝えられなかった感謝の気持も伝えたい。
2人で年を重ねるつもりだったのに、それが適わなかったことが今でも悔やまれます。
それにいろいろ相談したいことがありますすね~
いろんなことが過去の出来事へと過ぎて行きますが、戻せない時間をどのように整理し、そして生きる力に替えていくのかですが重要で、社会と交わりながら幾つになっても夢を持つことかと思っています。
そのためには心身共に健康でなくてはなりませんが、七夕という日でもあったので妻のことを思い出していました。
そこで今日は七夕にちなんだ商品で竺仙さんの綿紅梅小紋をコーディネートしてみたのでご覧下さい。
【綿紅梅小紋を夏着物としてコーディネート】
白地に藍の綿紅梅小紋を夏着物としての着こなしにしたくて、絽の露芝にうさぎ柄の染帯であわせて、夏物の帯〆帯揚げでコーディネートを整えて、竹鍵バッグに兎柄が刺繍された鼻緒の草履と加賀染め足袋の兎柄で纏めてみました。
街着でありながらも品のある着こなし方かと思っていますが、月の兎は付きものですが、七夕に関係した模様がどこに隠されていると思われますか?
帯廻りの画像を大きくしてみると確認できる模様があります。
【星座が輝くコーディネート】
それが染帯に合わせた紺地の絽の帯上げて、星座の模様をあしらっているんですね~
目の留めていただけにくい帯揚げの模様すが、しっかりと星座が輝いています。
この星座の帯揚げを七夕と結び付けたものですが、小洒落ていると思いませんか。
自己満足の世界かもしれないが、センスが光るコーディネートではないかと思っています。
今日もお母さんに連れられて高校生の娘さんの浴衣を見に来た方がいましたが、お母さんが目に留める浴衣地はどれも一流ブランド品で、浴衣地に合わせる帯を加えたオーダーメイド価格をお伝えすると、思っていたよりも高額となることから決めていただくことができませんでした。
今年はこのパターンがとても多くてね~
量販店で既製品のゆかたが帯とセットになって数千円で販売させていることから、金額の違いに驚かれるところがあるのかもしれません。
海外で量産できる既製品がリーズナブルな価格帯で市場に出ているようですが、伝統の技を生かして作られた国内製品は、生地の染料などの値上がりや職人さんの不足から、染め上げるまでのコストが高く付いていて、コロナ禍前の浴衣市場とはまったく状況が変ってしまいました。
そのことに多くの消費者が気づいていなくて、接客させていただいていて、ご理解を頂くことに苦労させられます。
これが浴衣に限らず、すべての商品が値上がりしていて、着物需要にブレーキを掛けるものとなっているから辛いです。
元に戻るとは考えにくいので、新たな価値を伝えて行くことが私たちの仕事となっています。
どうしたら新規客に満足していただけるのか。
浴衣を題材に考えて行くことが、新しい道を切り開いて行くこに繋がるのでしょう。
何をするにしても気楽な道なんて何処にもなくて、揺るがぬ志を持ってこの仕事と向き合って行くことが、信頼を高めていくことかと考えています。
答えになっていませんが、「自分を信じて」、「願い続けて」、そして「踏み出す」ことからしか、未来は見えてこないのかもしれませんね。
「天は見方してくれるでしょうか?」
それでは今日はこれにて・・・
おやすみなさい。