桜柄の染帯と刺繍鼻緒の草履で春を装う・そしてこの店が目指したい呉服店の姿

桜模様を染帯

【店主の呟き】

 

再び寒波が日本列島に押し寄せているとのことで、予想される雪の積雪に悩まされるかと思うと穏やかではありません。

雪で客足が止めるだけに何か手を打たなくてはなりませんが、出来ることといえば春商戦に向けての備えとなるのかもしれません。

 

特にネットからの情報戦は重要で、様々な角度から魅力的な商品であったり、新しい取り組みを伝えて行くことが課題となっています。

 

「転ばぬ先の杖」という格言がありますが、現状の厳しさを嘆いているだけでは何も変えられません。

最悪の次第を回避できる防御策を心に秘めて先を読む店作りが求められます。

 

陽の当たる店に人は寄せ付けられます。

 

私が考える「陽の当たる店」とは、話題性のある店を指していて、他店との違いを明確にしながら、オンリーワンの店を目指すことかと考えています。

 

それはこの日本が100人の村だったとしたら、一人お客様を動かすことから始まるのでしょう。

店の器に合ったやり方で、それが千円の品だったとしても、一人のお客様を惹きつけられる魅力を創り出すことが私の仕事かと考えています。

 

それが和装となれば、魅力的な商品があっても、使い方や活かしからが分からない人が沢山いて、その障害を取り除くプレゼンの仕方が問われているのでしょう。

 

この100人の村で、呉服店は怖いと思っていらっしゃる方は少なくなく、物事はその障害を取りのどくことから始めなくてはなりません。

 

毎年春が訪れると、お子さんが小学校に入学される先のお母さんは入学式を和装で迎えたいと考えている方が少なくありません。

本来ならそのに呉服店の存在が必要とされるべきことですが、その役割を果たしていないことを思うと、この点を変えられる努力が必要とされます。

 

きもの関係の商品は高価で消費が出来ないと考えてしまいがちですが、買い物がなくてもお役に立てることはいろいろあって、半衿の取り付けであったり、寸法直しやきものの汚れ落としも私たちの仕事です。

着付けの相談にも対応できますし、お洒落の仕方も私たちは熟知しております。

 

体調が優れないと、近くに病院へ出向いて相談されているかと思いますが、呉服店もそうあるべき存在でなくてはなりません。

この目には見えない高いハードルを取り除いていかないと、私たちの業界の未来はありません。

 

そして今年もそのハードルと向き合っていますが、根気よく情報を出していくしかないのかもしれないと思っています。

 

一方で、きものの中級者や上級者と言える人は全国に沢山いらっしゃって、その方々への情報発信も怠ってはなりません。

それらを総合的に考えると、ネットの活用は不可欠で、100人の村に情報を出していくことが明暗を分けると考えています。

 

簡単なことではありませんが、今日もブログをご覧いただいている人の心を動かせることができないかと、春をまとうコーディネートを紹介させていいただきます。

 

 

【桜模様の染帯と刺繍鼻緒の草履で春をまとう】

 

 

 

 

桜模様を染帯
桜模様を染帯

 

春が恋しくてなりませんが、そんな思いから無地感の縞柄小紋に桜柄の染帯を合わせてみました。

 

この画像から縞柄の小紋をクリアーにご覧いただけないかもしれませんが、これが私の言う無地感の小紋になります。

 

きもの柄が主張していないこともあり、あわせた桜柄の染帯が装いに華が開いていて実に綺麗に輝いています。

まさに春をまとう装いで、お子さん入学式にご自身がお召になられると、ハレの装いとなるのではないでしょうか?

 

季節が限られるだけに贅沢でお洒落な着こなしと言えるでしょう。

 

 

 

 

鼻緒に桜の刺繍をあしらったたエナメル草履
鼻緒に桜の刺繍をあしらったたエナメル草履

 

その装いに合せたのがこちらの草履とバッグになります。

バッグはお子さんご一緒に入学式に臨めれることを考えると、持ち物が多くなる事を考えて「あおり型」のバッグで組み合わせてみました。

 

桜の染帯に使われているブルーの色が入った青空を意識してみました。

 

草履は春を際立たせる桜柄の刺繍が入った鼻緒とパール色のエナメル草履台ですげたハレの日にふさわしい草履を選択してみました。

 

とても綺麗で素敵だと思いませんか。

 

 

 

 

縞柄の無地風小紋で春を装う
縞柄の無地風小紋で春を装う

 

このようにして合せると優しさが溢れていて、心にも綺麗な桜が花が開くことでしょう。

 

少し大きめな学生服にピカピカのランドセルを背負ったお子さんとのツーショットの写真が欲しくなる装いかと思います。

 

必ずしも入学式の装いが訪問着や付け下げでなくとも、このような無地感のきもので春を演出した着こなしも悪くないと考えています。

 

参考にしていただけたら幸いです。

 

ということで今日の記事とさせていただきます。

 

ではこれにて・・・
お休みなさい。

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