今日から神無月の会に向けての会場作りとなり、着物コーナーを広くするために畳を入れました。
この時期としてはとても蒸し暑い人なり、陳列棚を動かしての作業だっただけに汗が流れましたが、予定していたところまで仕事が進んでホッとしているところです。
これで作業が終った訳ではないので、ここ数日は地味な作業が続きますが、お客様の参観日が出来るまでに仕上げたいと思っています。
店は季節の移り変わりと共に品揃えが替わるだけに、商品の入れ替えや展示会に向けての商品の入荷もあって、落ち着きませんが、和雑貨や和のインテリアも含めてお洒落な和の世界お届けできるよう頑張っているところです。
そうした中で自分に言い聞かせていることは、おのおのの仕入先がコロナ禍以降、厳しい現状の中で新しい商品を作っていて、それらの商品を年に何度か当店から紹介させていただくことが、この店の役割ではないかと考えてましてね~
なかなか実を結びませんが、繰り返し続けて行くことで、ある意味で業界の発展に繋がると信じて店作り進めています。
なので商品の勉強と感性を高めていく努力が求められていて、それが店の個性となって行くことを願った止みません。
その意味ではまだまだ努力が足りませんが、今できることに一生懸命向き合って25日からの会に臨みたいと思っているところです。
今日は珍しい小千谷紬を紹介させていただきます。
【小千谷紬の付下げを紬染帯でコーディネート】
それがこちらの「月に兎」の模様をワンポイント柄として織った付下げの紬です。
こちらの紬は「松煙絣」という名で物作りがされていて、これまでに松煙染浴衣を何度も紹介させていただいてますが、「松煙」というのは樹脂分の多い松の根や松の木を不完全燃焼させて取り出す煤(すす)からとった染料のことをいいます。
その糸から織られた小千谷紬で、面白みを感じたのはその紬が付下げになっていることです。
【上前にワンポイントの模様が入っている松煙絣の小千谷紬】
それもワンポイント柄として上前(着姿の正面に膝下当たり)となる箇所だけに「月兎」柄を織っていて、他はグレー地の無地なんですね~
それは遊び心を上前に入れた紬で、セミフォーマルに着物となるものではありません。
なので合せる帯は金銀糸が入っていないおしゃれ袋帯であったり、織の名古屋帯でも対応出来るものですが、ここでは紬地に染めた染帯で合わせてみました。
【六通柄の紬染帯】
その染帯がこの「蝶に花の丸」模様になります。
紬に紬の帯は相性も合いますし、着姿が無地に近いこともあって、動きのある模様で帯で合わせてみました。
こちらの帯は六通柄となっていて、お太鼓から腹の部分まで連続模様で染められているので、帯結びに苦労することはありませんし、胴回りがあっても問題なく締めていただける帯になります。
優しさと趣味性の高さを兼ね備えたコーディネートではないでしょうか?
勿論小紋や木綿の着物にも合せていただける染帯で、今回の「染帯展」を前にして準備させていただいた品になります。
お客様の感性が重要視されるのが紬の着物で、興味をお持ちでしたら一度店に足をお運びいただいてコーディネートをお楽しみいただければと思っています。
きもの遊びはどのような帯を合わせようかと考えることから始ります。
今回の染帯展ではそのきもの遊びが出来る環境が整うので楽しみにしていてください。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。