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今日から来る神無月展に向けて会場準備に入りました。
陳列器具を動かし、売り場を広げることからです。
毎回同じ事を書いているので、これ以上は書きませんが、これから地味な作業が続きます。
それでは今日の投稿です。
10月1日に来年の干支の置物「辰」をアップさせていただきましたが、新たにお香屋さん関係の辰の置物が入荷したものでアップしてみます。
最初に私の一番お気に入りの商品です。
このようにして組紐から形取って作られた作品が少ないだけに、興味を引かれました。
白檀(びゃくだん)の玉を手にした香飾り「くみひも辰・白檀玉宝珠」が、とてもリアリティに溢れ、手にして白檀の玉がアイディアではないでしょうか・・・
これが全体像です。
台として敷いている赤い布地巾が約15㎝、お値段は¥5、250です。
次の匂袋「福龍」です。
龍の背中部分に匂袋が詰め込まれています。
お値段は¥3、150 (赤毛せんの巾は約15㎝)
こちらは辰の模様を入れたの匂袋で、御所袋と言います。
紫のふくさ付きで高さは約12㎝、お値段は¥4、725
御所袋の画像を大きくしてみました。
辰がいるのが判るでしょ・・・
色は赤とベージュの2色が揃いました。
こちらはお香屋さんの品ではありませんが、木目込み人形の辰です。
目が優しいですね~
お値段は¥8、925 (黒塗りの台巾約21㎝)
この辰の3兄弟は信楽焼です。
仕入れ先で目にして、あまりにも可愛いので店に来てもらううことにしました。
お値段は¥9、240 (台の巾は19㎝)
最後のいせ辰の「辰の手拭」を額に入れるとこのような感じになりました。
高級感が出てなかなか良いではありませんか・・・。
この額付きの辰日本手拭のお値段は¥12、600です。(単品の日本手拭は¥1、050)
これらの商品は、しばらくご注文を受けたいと考えています。
神無月の会は始まるまでには第3段が入荷する予定なんですが、第3段のアップは11月初めになるかもしれません。
参考にしてください。
今日或る女性の方から耳にした言葉がショックで、しばらく考えさせられてしまいました。
それは私の店は「おまけをしれくれない店」という噂が流れているというのです。
違ういい方をすれば、顔見知りであっても、又は誰かの紹介で尋ねても値引きをしてくれない店だというのです。
この土地で商売する人は、ほとんどの店が値引きに応じる話もしていました。
それも商売をしている方からそのような話が出ていることがショックで、商売の在り方を私に問いかけるものだったのです。
言われてみれば、不器用で一途な自分には、融通が効かないところがあります。
お得感を演出する技がいかに大切なのかも心得ているつもりでいますが、その点をおろそかにしていたことがこのような事態を招いていとすれば反省しなくてはいけません。
だけど、私にはその本質が理解できるものではありません。
これまでに私はいろんな商売の仕方を見て来ました。
例えば随分昔のことですが、着物を買って頂くと旅行に招待とかご優待するという商売も一時流行りました。
着物か帯かどちらか一つを買えば、もう一つの品がただになる。
着物の問屋さんを知っているから、そこへ行けば半額になる。
キリがないくらいに常識から外れた商売のやり方を見てきて、いったい商品の価値はいくらなんだろう~
その都度情報を集めては、驚かされることが多くありました。
また、そこまで派手ではなくとも、割引を店作りの武器として経営に関わってきた店も少なくなく、比較されたこともよくありました。
その時は悔しくてね~
どんなに努力しても割引や特典が優先した商売には勝てないんだ~
そんなことを思ったものです。
だけど、私は今の考え方を変えることがありませんでした。
私はこの道に入った時からお客様との駆け引きが苦手で、なによりお客様の顔を見て値段を出すことに疑問を持っていました。
同時に、商品にはその商品そのものに価値があり、その価値が価格となるものだと考え始める切っ掛けでもありました。
(最近では商品一つ一つを娘のように想うように心掛けています。)
このような話をしはじめたら、1日や2日では時間が足りないくらい話しが長くなりますが、私が目指す店としては誰がお越しになられても安心できる店でありたいし、新しい情報がある店が作れたら、和物を愛する人達に喜んでいただけるのではないか・・・
あくまでも理想とする店作りなんですが、この土地で商売をしようと考えた場合はは、その前にもっと地域の方とコミュニケーションを取ることが必要なのかもしれませんね。
いい助言をいただいたと解釈し、生活者から喜んでいただける店と経営が噛み合った店とは何であるかを真剣に考えたいものです。
遅くなってしまいました。
それでは今日はこの辺で・・・お休みなさい。