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朝方、雨が降っていましたが、午後から明るい日が差し込み、穏やかな一日となったようです。
私は展示会に向けての会場準備。
静かな売り場の中で身体を動かしています。
しかし、黙々続けていると飽きるもので、ケジメのいいところで投稿の準備。
今日はおしゃな帯と鼻緒を紹介させていただきます。
その商品がこちらです。
帯は紬地に更紗っぽい柄を染めたもので、全体にこの模様が描かれた全通という種類の名古屋帯です。
白っぽいベージュ系の生地の色上に乗せられた墨色のバランスが絶妙で、そこにグリーン系の色を
足しているところが実におしゃれ・・・。
黒っぽい大島紬や墨色の結城の無地などに合わせると素敵でしょうね~
他にもお召しなどにも合わせやすいのではないでしょうか・・・。
そして、街着として締めていただきたい帯にコーディネートした草履。
鼻緒には雪だるまと★が刺繍で描かれています。
街着として履かれる草履としては、これからの季節、最高のおしゃれを楽しむことができるのではないでしょうか。
装いの中に何か一つ季節を表現する着こなし。
どうか取り入れてみてください。
ところで、昨日のおまけの話しですが、ちょうど一週間近く前のことです。
店の隣には美容院があり、そこにお越しになられていた80歳近い女性が店に入ってこられて、フリースのマフラーを2点手にして、
「孫に買った帰ろうと思う。2点でいくら・・・」
私は、
「2点で1050円になりますが・・・」
するとその女性は
「1000円にならないか」と、言うのです。
私に店には初めてお越しになられたみたいで、いきなりの値引きの要求に戸惑いました。
何度も50円おましろと言われましたが、
私は、
「店では常連さんも新規のお客様も同じように対応させていただいています。
値引きができなくて申し訳ありませんが、ご理解をいただくことは出来ないでしょうか・・・。」
そしてレジで千円札一枚と50円玉一個を置いてお帰りになられました。
その方は旧町にお住まいの方のようでした。
そこで、昨日の話しです。
値引きを要求された時に、「わかりました。また来て欲しいしから、おまけしておくね・・・」
そのような対応がこの地域に合っているということになります。
また、親しみも湧いてくるのかもしれません。
しかし、この値引きには大きな落とし穴があることも知っておくべきだと考えます。
消費者の立場と店側の立場ではまったく考え方が異なると思いますが、気は心という感謝の気持ちを値引き以外のところで見つけ出せたらいいのだが・・・
そしてそう行為が、お客様に満足していただけるものだったら最高です。
商売の神様と言わせて松下幸之助はこの行為を「笑顔」と書いていたように記憶しています。
お客様には大きく分けて二通りのタイプがいると考えています。
商品の質やセンスなども含め、満足できる品を探されている方と、少しでも安く買えることを優先に考えるタイプに別れるのではないでしょうか。
なので、価格競争になる商品や、値崩れが起きる事の多い仕入れ先の商品は取り扱わないようにしています。
むしろ、市場に少ない商品や、価格が安定している職先の品を取り上げるように勤めています。
どのような店にしたいのか・・・
そのことによってお客様の印象は違ってくるのでしょうが、着物に対する知識が乏しい人が増えているだけに、理解を得るまでには何倍もの努力が必要なのかもしれません。
地域に根付くという難しさを改めて知らされ、考える機会をいただいたようです。
今日は次女の誕生日を祝って皆で中華を食べに行くことになっています。
いつもより投稿が早くなりましたが、これで私の一日を閉じたいと思います。
それでは、また明日お会い致しましょう。