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閉店後、25日から開催する「大決算市」の会場準備に入りました。
その始まりはフロアーに畳を入れて座売りを広げることからです。
こうして徐々に売り場の姿を変えながら本番へと向かう訳ですが、準備にかかれる人が多い訳でもなく、これからが大仕事です。
一方で浴衣をご準備された人たちの出番が始まり、今日も午後から浴衣着付けの個人指導がありましたが、着付けサポートも忙しくなり始め、どことなく気持ちが落ち着きません。
一区切りついたところで今日の投稿です。
お客様が桔梗の花を持って来てくださいまして、生けて変えられました。
これが清々しくてとてもいいんだな~
花の命は短く、何も語ることがありませんが、見ているだけで気持ちが落ち着き、夏の風情を味わうことができます。
ありがとうございました。
お客様回りをしている途中で、小学生が地面に引きずるそうな大きな荷物を抱え下校する生徒を見かけました。
「もう夏休みか~、自分にもこんな時があったな~」
遠い昔のことを思い出しながら通り過ぎましたが、夏休みが来るのをどれだけ待ちこがれた少年だったことでしょう。
両親は共稼ぎで、夏休みに入ると自由を手にしたかのように、まったく宿題には手を触れず、友達と虫取りに行ったり、近くの川で水遊びをしたり、日替わりで遊ぶ友達が違っていたように思います。
そして落ちる父の雷。
「宿題もしないで遊んでばかりいて・・・」
夕時になると、父を避けるようにして生活をしていましたが、夜が明けると宿題をしたふりをして遊んでいたように思います。
結局、お盆が明けたころから親の監視下に置かれて、渋々と宿題をさせられたことを思い出します。
私にとって天国と地獄を味わう夏休みでした。
訪れたお客様の玄関先で、ニイニイセミの鳴き声がハッキリと響き渡っていました。
幼き頃の血が騒ぎ始め、鳴き声がする木に近ずくと、危険を感じたのかセミの鳴き声が止まりましたが、忍び足で木の周りを撫でるようにして探すと、いました。
夏の訪れを一番先に知らせるニイニイゼミです。
年を重ね、ネクタイをした叔父さんが取る行動ではありませんが、わずかばかりの夏休み気分を味わったひと時でした。
浴衣を着ようとする人がいて、桔梗とトマトを持ってくる人がいて、外にはニイニイゼミ。気ぜわしさの中に夏の風情を感じた一日でした。
それではこれにて・・・
お休みなさい。