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今日はANAクラウンプラザホテル金沢にて、市田ひろみさんをお招きしてサマーランチパーティーが開催される日です。
このパーティーは、きもの文化検定金沢地区実行委員会と石川県和装振興会が主催するもので、定員は100名。
主催者側に席を置いている私としたら、事前に参加者を募りたかったのですが、都合で店を空けることができず、呼びかけをしませんでした。
だけど、いい機会でもあったので、着物好きな方に声を掛けてみると、車一台に乗れる人数がアッという間に集まり、今日を迎えました。
受け付けは午前11時半から・・・
全員が店で着付けを整えてから、店のスタップの車に乗り合わせて出発。
私は店でお留守番です。
その前に店の前で記念写真を・・・
店と関わりに深い方ばかりです。
数日前に祇園祭にて夏着物や浴衣姿をいっぱい目に触れてまいりましたが、どなたも京都で見た装いに負けない涼しげな装いです。
有意義な時間を過ごして欲しいと願いつつ送り出しましたが、店の代表者という気持ちがどこかにあって、パーティーの様子を気に掛けながら戻るのを待つ私でした。
そして、午後3時前だったでしょうか、一行が戻ると、いきなり大きなニュースがあったこと口にしながら店に入ってこられましてね~
詳しく聞くと、一人のお客様が壇上に上げられ、市田さんにお締めになっていた帯を褒められたそうです。
それが こちらの麻の染め帯です。
季節感があり、涼しげな素材が市田さんの目に留まったのだと思いますが、少し前まで店の娘だっただけに、主席者の前で披露されたかと思うと照れくさいところがありました。
他にも壇上に上げられた方がいたそうですが、トップバッターだけに驚きがあったのでしょう。
いずれにしても、お客様に喜んでいただけたことだけは確かで、見立てをする立場として、目利きのできる方に評価していただけたことを嬉しく思いました。
ここで見立てをする側として考えたいことは、お客様それどれに予算というものがあり、その中で、どのような見立てとコーディネートができるかということです。
ここが重要で、高額でこだわりのある商品に価値を生み出すお客様もいれば、ご予算の中で満足を得たいと思うお客様もいらっしゃいます。
どちらも見立ての価値に対して、買い物をしていただける気がしますが、信頼を得ていることが会話の節々で伝わって来るにつれ、そのプレッシャーは計り知れないものがあります。
お客様が持ち合わせる個性と用途を的確に捉え、予算が許す範囲内で綺麗な装いに導くのが店の生命線。
だけに感性と品揃えが求められます。
そこにはお客様と店との相性というものも存在しいていますが、この仕事で幸せを届けるのができた時は私も幸せな気持ちを味合うことができます。
お客様の笑顔に映し出された私の仕事。
私も一緒に喜びことができました。
感謝致します。
それではこれで店じまいです。
お休みなさい。