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今日は単衣物の街着として提案したい着物コーディネートから・・・
白っぽい雪輪柄の塩沢お召しを力強い模様の染め帯でコーディネートしたものです。
「静」の着物に「動」の帯を合わせることて装いのストーリーが一つとなり、バランスの取れた組み合わせかたかと思います。
理屈っぽく表現していますが、見た目にも違和感を感じないおしゃれなコーディネートでしょ・・・
着物の肌触りもサラッとして、この時期にビッタリの装いかと思います。
季節の装いとしては5・6月、そして9・10月頃にお召しになるもので、盛夏といわれる7・8月には適当ではありません。
というのが和装業界の一般的なTPOですが、北海道から沖縄まで気温の温度差もあるので、ひとつの目安にされてみてください。
今日はこのような書き出しから始まりましたが、北海道の釧路市からお客様がお越しになられた日です。
単衣の街着を見てみたいとのことで、ご遠方からお越しになられたのですが、数多い呉服店の中から、私の店をご指名をいただけたことをとても光栄に感じます。
一年近く前に着物の着付けを習ったことが、着物にはまるきっかけになったと話されていましたが、着物や帯のコーディネートや帯〆帯揚げの合わせ方が判らなくて、ネットで検索していた時に私の店のことを知ったそうです。
着物は好きだけど、コーディネート術に自信がないという方が、この世の中に沢山いらっしゃることを感じています。
今回もそのような方との出会いでしたが、店の品揃えに満足されたご様子で、単衣の街着を一式コーディネートさせていただきました。
その商品をお友達にも紹介したいとのことで、ブログにアップして欲しいとのご依頼がありました。
こちらがお客様が納得されたコーディネートです。
帯〆帯揚げはこちらの色で・・・
来月、客船飛鳥でクルーズされるとかで、その時に着物をお召しになられるそうです。
なんとおしゃれな遊び方でしょう・・・
私の頭になかった着物の遊び方で、是非とも着物の面白さを船内で伝えていただけたらと思っています。
また一つ、店の歴史を刻む出会いなり心より感謝しております。
お約束した納期までにお届けするのでご安心ください。
たまたま、同じ時間帯に富山県からお越しになられた方と重なり、交互に着物の見立てをすることとなりましたが、釧路のお客様のライフワークには富山県のお客様も驚かれていました。
まさに一期一会のひと時でした。
富山県の方は20代のOLの方で、こだわりの浴衣を一式用意してくださいましたが、充分なおもてなしができなくて申し訳なく思っています。
田舎町の小さな店で、素敵な出会いをいただくこととなり、忘れられない一日となりました。
ありがとうございました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。