振袖に合わせる刺繍の帯揚げ・そして今日も喝を入れてみました

 暑い日が続いていましたが、どことなく西に傾く陽射しが柔らかく感じるのは気のせいでしょうか?
夏休みが近づき仕事への勢いが衰え始めたこともあるのか、力強い夏の陰りのようなものを感じすにはいられません。
来客はまばらで店の出番を失いつつあり、そのことが寂しさを誘います。
そうした中で誰もいない秋に足を踏み入れようとしていますが、心技体が一つにならず、時を無駄に使っているところがあります。
普通の人間だと思うべきでしょうが、お客様に豊かさを売る店としては私自身に物足りを感じます。
喝を入れないといけませんね。
今日の話題ですが、秋の情報は少し早い気が致しますし、現在ご相談をいただいている振袖に合わせる小物から、こだわりの帯揚げをアップしてみたいと思います。
そのお客様はネットから私の店の存在を知り能登方面から訪ねてこられた方ですが、赤っぽい加賀友禅振袖に小物を合わせて欲しいとのご相談です。
その方とのお取引がないだけに着物に対する価値観がよく解らず、幅広く品揃えをしてみたのですが、いい機会でもあるので珍しい帯揚げをご紹介させていただきます。
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その一つがちりめん地に豪華な刺繍が入った帯揚げです。
加賀友禅の振袖ともなれば、晴れ着らしい力強さを秘めていて、花柄がベースになるだけに、このような帯揚げを用意してみました。

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全体像はこのような感じです。
絞りの帯揚げが多い中で、品格と優しさを備えた変わり種の帯揚げかと思います。
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そして刺繍の中で最もゴージャスな帯揚げがこちらの品です。
色合いは淡白ですが、紅白と金の色使いがいいでしょう。
これらは、着物と帯のコーディネートの中で生かされる品で、単品で動く品ではありませんが、取引をさせていただいている仕入れ先には、目に触れたことのない質の高い品々を作っています。
こうして披露目することで、着物に対する価値観の変わってくるのではないかと思い紹介させていただきました。
ところで、テレビで世界水泳を見ていますが、高校野球も始まり、もうしばらくすると世界陸上も開催されてスポーツが花盛りです。
見ていて感動を与えてくれていますが、世界一速い男と称されたカール・ルイスがある言葉を残しています。
「自分でコントロールできないことを排除して、できることに集中するんだ。」
結果を残した人だから、その言葉に重みを感じています。
今日はその言葉を胸にして、一日を閉じるここと致します。
では、お休みなさい。

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