この映像は或る雑誌から、店が扱う古布を生かした商材を紹介したいと依頼されて、いくつか画像を送った中の一枚です。
採用していただけるものかは判りませんが、私は味岡英水さんがお作りになられた、この市松人形がとても気にいっていましてね~
忘れかけた昔の日本の生活が凝縮されていて、今と違った豊かさを感じてなりません。
幼い頃を振り返ってみると、炊き上がったご飯は「おひつ」に入れられ、夕食になるとご飯は冷たくなっていて、仕事を終えて戻って来た母が夕食の支度をし、足りないものがあれば近くの八百屋さんへ買い物にやらされたものです。
時にはお豆腐屋さんも私たちの家を回ってくれていて、母の買い物を横で見てたりして、冷たくなったご飯とささやかなおかずで夕食を囲んだことをかすかに覚えております。
満たされた生活とは言えずご飯も冷たかったけれども、温かな家族との関わりがあったことを思い出します。
どうでもいいことを覚えていたりするものですが、英水さんの人形を見ていると心が落ち着くものがあって、故郷で育んだ生活に笑み誘うから不思議です。
若い人には解ってもらえないでしょうがね~
それでは今日の投稿です。
現在店では私の自己満足とも言えるおしゃれな感を特集していて、店にお越しになられたお客様に、この時期のおしゃれ着として一歩踏み込んだ着こなを紹介させていただいています。
お客様には何も告知していないので、それを楽しみにして店に来られる方はいませんが、狙いは着物から遠のいた隠れ着物ファンを探し出したくて採り上げているものです。
他の用件でお越しになれたお客様の反応はさまざま。
「普段に着物を着なくなったからね~」とか、「生活に余裕があったらオシャレしてみたいわ!!」などなど、現実から離れて目線でご覧になられている感じがしますが、店の特徴を知っていただく機会になっていることを感じております。
都会と違って小さな商圏の中で、着物の面白さを知り、生活に取り入れてくださることって簡単なことではありません。
少数派のほんの一握りのお客様しかいらっしゃらないかもしれませんが、見せることの重要性と業界の変化を知っていただくことって無駄ではないように思っています。
種まきって、本来そういうものですものね・・・
そして今日も、おしゃれな外出着をコーディネートしてみました。
甘いレモン色に単色の白っぽい小紋柄の着物にローケツ染めの更紗柄の染帯で組み合わせたものです。
特に際立る柄が入っている訳ではありませんが、着物に色合いが清潔で素敵だと思いませんか?
帯〆を平のものを使うと高級感が引き出されて、改まった席にでも着て行ける感じがしますよね~
新年会や習い事の事始めにお召しになられるとセンスが引き立つことでしょう・・・
好きなことを書いていますが参考にされてみてください。
いよいよ冬も深めり始め年末が近づいてきたことを感じる頃となり、皆さんのご家庭でもにわかに気ぜわしくなり始めたのではないでしょうか?
一年の着地をどうしたいのか、そして、新年に向けて新しい目標も考えておかなければなりません。
単に時間や時代の流れに流されるだけではつまらないし、生き方や考え方をリセットできるタイミングでもあるので、この一年を振り返りながら自分に問いかけたいものです。
それでは、これにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






