今日はきもの再生をした黒留袖を紹介してみます。
50代のお客様から、母親の黒留袖を柄を残して小さな着物にして欲しいとのご依頼を受けていました。
その着物は、昭和初期頃の黒留袖だと思うのですが、お客様の思い出に残る着物で、いつも目に触れる所に飾りたいとのことでした。
そして今日、仕立て直した小さな黒留袖が仕上がりました。
着物の丈が70cmと随分小さくなりましたが、背縫いには家紋を縫い合わせ、袖の裏地には赤いもみ(紅で無地に染めた絹布)を付け、着物の模様が少しでも多く見えるようにしてみました。
再生費用は・・・・¥12600です。
とても素敵な飾れる着物になったと思いませんか・・・・・
きっと、この着物を見るたびにお母さんを思い出して頂けるのでは・・・・・
仕上がりを見て満足している私です。
皆さんのご家庭にも、思い出が残る着物がタンスの中に眠っていませんか・・・・・
今回のような、お部屋のインテリアとしてきもの再生をしてみてはいかがでしょう。
大切な着物を形を変えて残して置きたいとの願いを叶える お手伝いが出来て、本当に良かったです。
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コメント
留袖の絵柄がすてきですね。
和せんへ・・・・
昔の留袖は前身頃と同じ模様が、下前にも描いてあるんですよ。
従って同じ柄が二つ描いてある訳です。
勿論下前の八掛にもです。
見えない所にまで模様を描くなんて、贅沢だと思いませんか・・・・・・
今では考えられませんね。
間違っているかもしれませんが、昔は着物のたくし上げをしないで、引きずって着たのではないかと思うんです。
それにしても、昔の職人はいい仕事をしていたものですね。
和さんへ・・・・
ご覧になって下さり有難うございます。
ご存知だと思いますが、昔の黒留袖は前身頃と同じ柄が下前にも描いてあるんですよ。
勿論下前の八掛にもです。
確かなことは言えませんが、昔は着物のたくし上げをしないで引きずって着たのではないかと思うんです。
今ではそのような染め方をしませんがね~
このミニ着物は、上前と下前の柄を背縫いで合わせて仕立てたものです。
和さんも着れなくなった思い出の着物があるようでしたら、着物再生をしてみては・・・・・・
本当に昔のものは、いいですね。まねがない。
本当に職人さんが、オリジナルを考え工夫をこらしている。
展示会で職人さんの話を聴くことが楽しみです。