白地にツバメと雨の柄、暑い夏に涼しさを感じさせる浴衣で、
東京竺仙の長板本染中型、こだわりの本藍染です。
私のお気に入りの一品で、お値段は¥60900
今日その浴衣柄を目に留められたお客様が、とても気に入って博多帯も合わせコーディネート。
採寸して仕立てる話までいったのですが、本藍の説明をさせて頂くと、白紙に戻ってしまいました。
そのお客様は本藍の本質を知らなかったみたいで、いい機会でもあり、ほんの触りだけですが説明しておこうと思います。
化学染料の藍は色落ちがしませんが、本藍染めは色落ちを繰り返して味のある藍に落ち着くんですよ。
従って本藍のきものを着ると、始めの頃は生地に上にのっている細かい藍の粒子が、摩擦や汗で帯や襦袢に藍が移るんです。
お洗濯は、ぬるま湯等は色落ちの原因となりますので、必ず冷水を使用してくださいね・・・・・
それが天然の藍で、着れば着るほどに、藍がさめていい色になるんですよ。
この本藍の浴衣ですが、東京のデパートではとても良く売れていて本物志向になってきているとのことです。
しかし地方の私の店では、本藍染めを知らない方も多く少しばかり苦労します。
白紙に戻ってしまったお客様がお帰りになられてから、本藍の説明をしなければお買い求め頂けたのに・・・・・
そのように考えると残念に思ったりもしますが、専門店としてキチンと説明ができて良かったと思っています。
着物の良さ、着物の味、このような経験を繰り返しながら初心者の方に本物を伝えていかないと・・・・・・
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コメント
正直が、なによりです。
後でトラブルよりもいいではないだすか。