白地にツバメと雨の柄、暑い夏に涼しさを感じさせる浴衣で、
東京竺仙の長板本染中型、こだわりの本藍染です。
私のお気に入りの一品で、お値段は¥60900
今日その浴衣柄を目に留められたお客様が、とても気に入って博多帯も合わせコーディネート。
採寸して仕立てる話までいったのですが、本藍の説明をさせて頂くと、白紙に戻ってしまいました。
そのお客様は本藍の本質を知らなかったみたいで、いい機会でもあり、ほんの触りだけですが説明しておこうと思います。
化学染料の藍は色落ちがしませんが、本藍染めは色落ちを繰り返して味のある藍に落ち着くんですよ。
従って本藍のきものを着ると、始めの頃は生地に上にのっている細かい藍の粒子が、摩擦や汗で帯や襦袢に藍が移るんです。
お洗濯は、ぬるま湯等は色落ちの原因となりますので、必ず冷水を使用してくださいね・・・・・
それが天然の藍で、着れば着るほどに、藍がさめていい色になるんですよ。
この本藍の浴衣ですが、東京のデパートではとても良く売れていて本物志向になってきているとのことです。
しかし地方の私の店では、本藍染めを知らない方も多く少しばかり苦労します。
白紙に戻ってしまったお客様がお帰りになられてから、本藍の説明をしなければお買い求め頂けたのに・・・・・
そのように考えると残念に思ったりもしますが、専門店としてキチンと説明ができて良かったと思っています。
着物の良さ、着物の味、このような経験を繰り返しながら初心者の方に本物を伝えていかないと・・・・・・

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







コメント
正直が、なによりです。
後でトラブルよりもいいではないだすか。