現在、夏の浴衣に変わるこれからの季節商品の着物を提案したいと商品を探しているうちに、寂しい現実を知ることとなりました。
この仕事に係わって30数年になりますが、昔は何処にでもあった商品が一つ一つ市場から消えていっているんですね~
今回気付いたのは 「モスの長襦袢」
ウールや木綿の着物の下に着る暖かくて柔らかい長襦袢のことです。
昔は普段着のウールのアンサンブル (着物と羽織が対になった着物) には必ずといっていいほど、このモスの長襦袢をご用意していただいたものですが、その襦袢が市場から消えてしまったみたいです。
いろんな仕入先に問い合わせてみたのですが、現在作っている所がないとのことでした。
ネットで探しても古着の既製品で、オーダーメイドできる一反物が見つかりませんでした。
とても残念な話ですが、時代の流れなんでしょうかね~
振り返って考えてみると、これまでに市場から消えた商品が幾つかあります。
私がこの業界に入る前に一世風靡した銘仙(めいせん) の着物・・・・・普段着の着物です。
そして、この業界に入った頃に流行った入卒の色無地に合わせる黒の絵羽織。
村山大島紬のアンサンブルもそうです。
他にもあったように思うのですが、その多くが普段着の着物なんだすね~
現状を見渡してみると、こらからもありうる話のようです。
「天然素材」・「普段着」・「オーダーメイド」・「リーズナブル」・「センスのいい柄や色」
このキーワードが揃えば、もっともっと市場が膨らむのにな~
考えさせられますね・・・・・・・
今日のこの記事、私が調べてみた情報で間違いがあるかもしれませんが、初心者に優しい業界になるまでには、道は険しそうですね~

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






