雨の言い伝えと置き去りになった千円札

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この時期は湿度が高く雨の日多くなる梅雨と言われる季節。

主婦の方などは洗濯物のやりばに困っている人も少なくないと思いますが、そもそも梅雨という呼び名は、梅が熟する時期であることから、ついたともいわれているそうです。

 

そこで今日は梅雨にちなんで 「雨」 のとについての雑学を書いてみようと思います。

 

  『雨の言い伝え』

・ 「茶わんの飯粒がきれいに取れると雨」・・・晴れると空気が乾き、茶わんに飯粒がくっつく。

  雨の日は逆。

・ 「煙が真上に昇ると晴れ、横にたなぶくと雨」・・・上空に雨雲が現れ風が起こっているから。

・ 「ツバメが低く飛ぶと雨」・・・ツバメのエサとなる昆虫が、雨が近づくと低く飛ぶから。

・ 「猫が顔を洗うと雨」・・・雨が近づくと湿気で毛足が伸びてかゆかくなるから。

 

  『雨のことわざといましめ』

・ 「雨落ちれば天に上がらず」 → いちど冷めた愛情は元には戻らない。

・ 「雨降って地固まる」 → いさかいやもめごとの後にこそ、仲良くなれ物事が好転する。

・ 「朝の雷に川越するな」 → 朝の雷は集中豪雨の前ぶれ、洪水の恐れ大。

 

どれも先人達の経験から生まれたものですが、近年の情報化時代と共に陰が薄くなってしまったようです。

私は、このような風情のある考え方が好きだすね~

 

 

ところで話は変わりますが、お昼過ぎに体格のいい女性が申し訳なさそうに 「タクシーを呼んで頂けないでしょうか」 と言って店に入ってこられました。

外の暑さの中を歩いていたみたいで、ほほを赤くし足を引きずっているご様子でした。

足元を見ると、サンダルの足の指先には治療をしたような包帯が・・・・・・

 

「何処から歩いていらっしゃったのですか」 と尋ねると、

「慣れないバスに乗り、降りる所を間違えてしまって・・・・ここまで歩いて来たのですがもう限界で・・・」

そう言いながら手に持った百数十円の小銭を私に渡そうとしていました。

 

事情が解り受話器を手にしたものの、近いところであれば送ってさしあげようと思い、

「どちらまで行かれるのですか」 と尋ねると、私の店から車で5分位の距離。

 

「近い所ですから私が車で送りますよ・・・・・」

するとその女性は、「見ず知らずの人の好意に甘える訳にはまいりません、タクシーを呼んでください」

「そんなこと気にしないで下さい」 と言ってもタクシーを呼んでくださいと言い続けていましたが、車を玄関に回し送ってさしあがることに・・・・・・

 

すろとその女性は車の中で、

「ご親切にありがとうございます。と言って千円札を私に手渡すのです。

どれだけお断りをしても受け入れてくださいません。

溜まりかねて 「私も随分他人様に助けてもらったことがあり、こんな時はお互い様です。それにこれが田舎のいいところです。受け取る訳にはまいりません」

 

その押し問答が続く中、自宅近くで車を止め、その女性は車から降りたのですが、千円を車に置いて、

「改めてお礼にお伺い致します」 と言ってドアーを閉めました。

 

その千円札は誰の手にも触れずに車に置き去りになりましたが、後で考えてみると彼女にはタクシーを呼んだほうが良かったのかな~

私の余計なおせっかいだったのかもしれませんね。

 

 

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