二日間京都の仕入先を回って来て、製造メーカーさんの現状を知らされました。
或る会場で出合った刺しゅう屋さんのお話です。
ここにアップした写真はその刺しゅう屋さんの着物で、ひと針、ひと針絹糸を通し模様にするというと職人技の高価な着物です。
あまりの素晴らしさに感動し、そのメーカーさんの社長さんとお話をさせて頂いたのですが、職人さんが高齢化していて、この仕事をどれだけ続けられるか分らないという話をしていらっしゃいました。
後継者が育っていないんですね~
これと同じような話を紬屋さんでも絞り屋さんでも聞いています。
いろんな工程を得た着物が産地といわれる京都に集められ、そてを私達は奇麗な着物として仕入れ先で目に触れている訳ですが、メーカーさんの現状を聞かされると胸が痛みます。
今まで作れていたものが職人さんがいなくなり作れなくなるって信じられない話でしょう。
表現の仕方が間違っているかもしれませんが、見せ掛けのような機械化された着物は市場にはいっぱいありますが、伝統的な技の本物という着物や帯が市場から消えようとしています。
その社長さんは、消費者に一番近い小売屋さんの着物に対する姿勢にも問題があることもおしゃっていました。
商品を知らない、親身になってお客様と接していない、問屋さんやメーカーに頼りすぎていて自立が出来ない、などなど・・・・・
考えさせられてしまいました。
私たちは伝統的な技の着物をお客様に伝えていくという使命があるのに、いつしか忘れてしまったのかもしれませんね。
違う仕入先の担当者が口にした「おできと呉服屋は大きくしてはいけない」。
その言葉が心に残って二日間でした。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






