幻の染め・辻が花の訪問着をコーディネート

 

今日から始まった「神無月の会・しあわせパスポート」、初日は実りのある日ではありませんでした。

それでも時間を割いてお越し頂いたお客様には感謝したいと思います。

ありがとうございました。

 

この会は新しい商品を紹介することを目的としています。

和雑貨はお正月の飾り物や古布のちりめん細工、和装小物は刺しゅうの半衿や帯止め、着物では楽しいカジュアルの着物と帯、そして訪問着を特集しているんですよ・・・・

 

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その中から今日は「辻が花」(つじがはな)の訪問着を紹介してみます。

写真がその着物ですが、とても魅力的な模様でしょう。

 

辻が花染とは、友禅染がなかった室町末期から桃山時代にかけて現れた、絞り染と墨描きによる模様の染めをいいます。

色は白茶や紫、藍が主で紅や緑なども使われていて、桃山風の草花模様を図案化しているのが特徴です。

 

製作に高度な技術を要するためか、江戸時代になると忽然(こつぜん)と辻が花染が姿を消したそうです。

 

わずかな期間に現れた絞り染めの一種なんですね~

 

近年になっていつしか「幻の染物」として人気を呼び、かつての名品を模したものや創作の訪問着や染め帯が作られるようになったみたいです。

 

又、ある着物雑誌には、辻が花の名称については、いろんな説があるが、確定的なものはなく、作者も製作年代もはっきりしないとことがあると書いてありました。

作品が美しく幻想的なだけに、「幻の染」といわれるようになったのかもなしれませんね。

 

古典的な模様の一つですが、お洒落な香りがする辻が花の模様に心が奪われそうです。

 

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この着物の味を引き出す意味で、裾(すそ)の墨色の色に近い帯を合わせてみました。

西陣織の唐織(からおり)のお太鼓柄の袋帯です。

 

このような帯を合わせるとモダンな装いになりますが、帯の色合いや模様を変えると、お若い方にもお召しになれる年幅の広い訪問着だと思います。

 

さて、今日も一日が終わろうとしています。

夕方から肩がこり始めてチョピリ疲れが溜まっているのかもしてませんね。

 

明日に備えパワーを充電しておかないと・・・・・

貴方のクリックが明日への力になりますm(_ _)m
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