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毎月発行している「あ・うん」の制作が遅れていて、そろそろ仕上げなくてはなりません。
日曜日でもあり店のスタッフもお休みという、考えるには絶好のコンディション。
静かに頭を整理しながら作ろうと思っていたら、母親が店に遊びに来て番狂わせ。
そんな訳で今日は「母の話」を記事にしたいと思います。
今朝、私の実家であるお隣の福井県から、天気もいいから私の家に寄りたいとの母親からの電話。
長女は午後から友達と約束が・・・
次女は友達の結婚式に招待されていていません。
息子も何処に行ったのか朝から遊びに行って行き先が不明。
つまり私しかいません。
だから店に来るようにと言って、店で母を待つ自分。
いい訳になってしまうが、車で走れば片道1時間程の距離なのに、毎日が気ぜわしくてお正月以来顔を合わせることがありませんでした。
だから久し振りに顔を見ることになります。
そして、午後の2時過ぎだったかもしれません。
弟が車が店の前に停まりました。
杖をついで足元を確かめるようにして入ってきた姿は、いちだんと痩せ衰え小さくなっていました。
そして、口にはマスク。
それからは母と二人きり。
しばらく、私が聞き役です。
一人で外へ出歩くことの出来なくなり、病院通いが多くなった母の口癖は、もうどれだけ生きられるか判らないと、体力の衰えを嘆くばかり。
そいて、妻がいなくなった我が家の生活を案じてばかりで、子供達の生活振りを聞きたがります。
勿論私の仕事の事も・・・
私としては心配をかけたくないので、お茶をにごすような返事しかできません。
どんなに年老いても気にかけてくれる母は81歳になりました。
しばらくして、店で買い物がしたいと言って、お香やガーゼのマフラーのどの和雑貨を手にし、お金を払うと言ってきかない母。
プレゼントしたいと言っても、受け入れてくれません。
全部で六千円余り・・・
お財布から一万円を差出し、お釣りはいらないといって受け取らない母。
さればかりか、我が家の生活の足しにしなさいと言って数万円を手渡してくれる母。
母の気持ちはそれだけでは納まりません。
今晩の夕食ににと、肉を幾種類かと、煮物、野菜炒め、野菜サラダを手土産に持って来てくれましてね~
不自由な体にもかかわらず、我が家のことを心配して作ってきてくれたみたいです。
とても有難いですね~
そして、妻のお墓参りをしたいといって店を後にしましたが、目も見えにくくなり、耳も遠くなった母に、何もしてあげていません。
どちらかといえば孝行息子ではありません。
なのに、母からすればいくつになっても私は幼い子供なのかも・・・
今日も甘えてしまいました。
情報紙を作りる仕事は、明日以降でもできますが、こうして母と同じ時間を共にすることはなかなかできません。
自宅に戻り皆で夕食を共にしましたが、このような一日を後何回過ごせることができるでしょう・・・
今日の天気は五月晴れで快晴でしたが、我が家も暖かな一日を迎えることが出来て幸せでした。
いつまでの元気でいて欲しいと願いながらも、今日に感謝、母に感謝です。