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この夏空を見てください。
青空を背に入道雲が逞しく広がっています。
夏が来る度に、この空をどれだけ見て来たことでしょう~
炎天下の中で刻まれた思い出のアルバムが開き始めます。
最初のページは小学校の夏休み、虫籠と虫取りに棒を持ってセミ取りをしている時。
セミにオシッコをかけられたことを思い出します。
その時も今日のような夏空だったな~
次のページは、高校の夏休み、友達4人と浜辺でテントを張ってキャンプをした時だった。
照り付ける日差しの中でジャガイモの皮をむかずに作ったカレーライス。
いろんな意味で熱かったな~
青春のど真ん中だったかもしれない。
その時もこの夏空だった。
二十歳前後に夏山に登った時もこの空だった。
その後のページは、お母さんが出て来て楽しい事がいっぱい。
信州を旅行することが好きで、新婚当時は暑い夏が訪れると毎年のように出かけたな~
家族が増えても軽井沢などの避暑地を探して遊びに行ったっけ・・・
その時に流れていた桑田圭祐の曲を思い出します。
やはり、空は今日と同じでした。
懐かしいな~
子供たちが大きくなると、部活動が中心の生活になり、アルバムには地味な風景が・・・
セミの鳴き声が響き、ギラギラと照りつける中を皆で出かけたお墓参り。
空を見上げると いつもこの夏空だった。
その時にゲゲゲハウス(妻と私の合言葉)下で吸ったタバコの味が懐かしい。
時間は流れても、何も変わらないのが自然なんだな~
小学生の時に見た空も、今日の空も、まったく同じ。
それに、真っ青な夏空の下には、嫌な思い出が何一つないことも不思議である。
変わってしまったのは私のようだ。
昔と比べれば身の回りの環境も変わり、家族を支えてくれていた妻もいなくなってしまった。
重ねた年齢は、いつしか老いから死へと向かうだろうし、私のアルバムの続きには何が入るだろう。
夏空の入道雲が見える空の下で、妻を懐かしみながら昔のページを広げる私でした。
もう少しで子供たちは夏休み。
どうか夏空の下で楽しい思い出がゲットできるよう、力を貸してあげて下さい。
毎日暑い日が続いていますが、体調には充分気を配ってくださいね。
それでは今日はこてにて・・・
お休みなさい。