◆
この夏空を見てください。
青空を背に入道雲が逞しく広がっています。
夏が来る度に、この空をどれだけ見て来たことでしょう~
炎天下の中で刻まれた思い出のアルバムが開き始めます。
最初のページは小学校の夏休み、虫籠と虫取りに棒を持ってセミ取りをしている時。
セミにオシッコをかけられたことを思い出します。
その時も今日のような夏空だったな~
次のページは、高校の夏休み、友達4人と浜辺でテントを張ってキャンプをした時だった。
照り付ける日差しの中でジャガイモの皮をむかずに作ったカレーライス。
いろんな意味で熱かったな~
青春のど真ん中だったかもしれない。
その時もこの夏空だった。
二十歳前後に夏山に登った時もこの空だった。
その後のページは、お母さんが出て来て楽しい事がいっぱい。
信州を旅行することが好きで、新婚当時は暑い夏が訪れると毎年のように出かけたな~
家族が増えても軽井沢などの避暑地を探して遊びに行ったっけ・・・
その時に流れていた桑田圭祐の曲を思い出します。
やはり、空は今日と同じでした。
懐かしいな~
子供たちが大きくなると、部活動が中心の生活になり、アルバムには地味な風景が・・・
セミの鳴き声が響き、ギラギラと照りつける中を皆で出かけたお墓参り。
空を見上げると いつもこの夏空だった。
その時にゲゲゲハウス(妻と私の合言葉)下で吸ったタバコの味が懐かしい。
時間は流れても、何も変わらないのが自然なんだな~
小学生の時に見た空も、今日の空も、まったく同じ。
それに、真っ青な夏空の下には、嫌な思い出が何一つないことも不思議である。
変わってしまったのは私のようだ。
昔と比べれば身の回りの環境も変わり、家族を支えてくれていた妻もいなくなってしまった。
重ねた年齢は、いつしか老いから死へと向かうだろうし、私のアルバムの続きには何が入るだろう。
夏空の入道雲が見える空の下で、妻を懐かしみながら昔のページを広げる私でした。
もう少しで子供たちは夏休み。
どうか夏空の下で楽しい思い出がゲットできるよう、力を貸してあげて下さい。
毎日暑い日が続いていますが、体調には充分気を配ってくださいね。
それでは今日はこてにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






