本べっ甲のかんざしにお客様の顔が浮かびました

 泊まりがけの出張から戻ってまいりました。

 

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 今朝から京都も台風の影響を受け、雨風が激しくなったり小降りになったりの繰り返し。

傘を差して歩くのが厳しくてね~

夕方には大荒れになることも考えられ、早めに京都を離れることにしました。

 

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京都は秋本番。

特に着物関係の仕入れ先は総力戦で取り組んでいましたが、その割にはお客様は少なかったかもしれませんね。

 

今回、仕入れ先を回っていて、珍しい商品を見つけました。

 

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それは、本べっ甲のかんざしです。

以前から探してはいたのですが、飴色であっさりした彫の「本べっ甲かんざし」がなかなかなくてね~

 

だいたい取り扱っている会社がほとんどなくて、今回の出逢いには驚きました。

 

だから目にした時は、探して欲しいと言われていたお客様のお顔が浮かびましてね~

写真を撮らせていただいたものです。

 

 

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本物というものは、なんといっても味があります。

 

品物も少なく、高価なものだけに簡単に取り扱えるものではありませんが、折を見て店で紹介ができたらと考えている私です。

 

ところで、今回仕入れ先でいろんな話をした中で、数年後には今よりもっともっと こだわりを持つ商品が作れなくなる時代が来ると言っていました。

 

それは職人さんの高齢化に加えて、後継者が育っていないこと。

更には、生活が成り立たないことから業界から離れて行くケースも少なくなく、和装業界の裏側も穏やかではありません。

 

着物や帯が機械化され、手仕事の商品が激減する時代。

面白味がなくなり、みんな同じという時代が訪れるかもしれません。

 

そんな時代を回避する意味でも、もっともっと着物ファンを増やし、着用機会が増える環境を創り出していくことだと思います。

 

私たちに突きつけられた難しい課題。

少しは業界の中で お役に立つことが出来ているのかな~

 

そのようなことを語らいながら、仕入れ先の方と美味しいお酒を交わした京都の夜でした。

 

それではこの辺りで今日を閉じたいと思います。

お休みなさい。

 

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