単衣物の士乎路紬に合わせた染め帯・そしてファン作りの店作り

 あれよあれという間に月末が近くなり、6月の店作りをのことを考え始めています。

 

夏着物や浴衣に力を注ぎたいと思ってみても、それだけでは魅力的な店とはいえません。

さて、どうすればいいのか・・・

 

あれこれ知恵を絞っている時に、石川県立美術館で開催される「伝統加賀友禅工芸展」の入館チケットが和装振興会から届きました。

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そうだ・・・、このチケットを使ってお客様と「着物で遊ぶ会」を企画してみてはどうだろうか・・・?

そこからいろんなイメージが湧き上がり、「浴衣で蛍を観る会」も面白いかもしれない・・・。

店のサービスという視点から、いろいろアイディアが浮かび上がり始めました。

 

思い付いたらすぐに行動です。

 

早々に食事処や近くで他の遊びのスポットがないかを下見に行きたいと考えていますが、なんとか具体的な形にして、お客様とのコミュニケーションが図れる場を設けたいと考え始めたところです。

 

 

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こちらの着物コーディネートは、今の時期にご提案したい単衣物(裏地が付かない着物)の着物コーディネートです。

 

カジュアル系の装いになりますが、石川県で織られている「士乎路紬」(しおじつむぎ」の格子柄の着物に紬素材いに染めた幾何学模様の帯を合わせてみました。

 

色合いのトーンとしては薄味で、スッキリとした装いになります。

蒸し暑さを感じる気候だけに、沢山の色を使っていない方が見た目にも涼しさを感じれることができると思います。

 

お召しになれる期間は5月の中旬くらいから6月いっぱい、そして盛夏が過ぎ去ろうとしている9月中旬くら10月いっぱいまででしょか・・・。

 

その土地の気候によってお召しになれる時期が異なるかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。

 

 

話しは戻りますが、店作りというものは価格訴求やセット販売、または物を売るための企画ばかりではありません。

 

資本のある会社や機動力を生かせるお店は、ネットやDM等でお得感を全面的に打ち出す戦略が目に付きますが、家業店や小さな専門店が同じ土俵で戦うには限度があります。

 

ならば見方を変えて、店のファン作りに視点を置いて考えてみることも必要だと考えています。

 

量販店では揃えられない商品へのこだわり、見立てのセンス、他にもサービスという面からも他店との差別化を図っていくことが懸命ではないでしょうか。

 

つまり売上重視の店作りにするのか、ファン作りの店作りにするのかで、取り組み方が大きく違ってくると思いますが、お客様が少なくなると どうしても派手に販促を打つ店を羨ましく思うものです。

 

そして、培ってきた店の資源を忘れてしまい ないものねだりが始まるんですね~

 

もっと資本があったらな~とか、凄腕の売り子さんがいてくれたらな~とか、ふんだんに商品を供給してくれる仕入れ先があったらな~などなど、他さんの畑が良くなって見え、迷う道に入り込んでしまうのではないでしょうか・・・。

 

体力が弱っている時は風を引くこともあります。

免疫力が衰え思考力は鈍り、そればかり他の病気を呼び込むこともあります。

 

店の経営もどこか似たところがあります。

 

私も数えきれなくらい迷い道に入り込んだことがありますが、その時に思うことはファンを大切にすることが店の生きる道ではないかと気づかされています。

 

浴衣商戦が始まると、着物に無縁だった方が浴衣という和服に興味を持ち始めます。

その一方で、絹物の需要が低下しはじめます。

 

そして、いろんな情報が飛び交い気持ちが揺らぐことがあるかと思いますが、信じれるものを腹の中に重石のように置いて、急がないことが大切ではないかと私は思います。

 

それではこれにて閉じることに致します。

明日も元気な姿でお会い致しましょう・・・

 

お休みなさい。

 

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