京都出張の折には、或る担当者に店で娘たちと話をしながらの和雑貨の提案があってもいいのではなか?
そんな話をすることがありますが、店に来店されるお客様のほとんどが女性であることから、男のおじさんが選んで仕入れるよりも女性の目線でセレクトした方が的を得ていると思えるからです。
マンネリ化からの脱皮を図りたいとの思いもあって和雑貨の担当者に話をするのですが、その担当者が、何の前触れもなく近くまで来たので店に寄りたいとの電話。
お正月関係の和雑貨を移動させたいと考えていた時だっただけに、絶好のタイミングと言えたかもしれません。
娘を交えて担当者と3人で品揃えの話。
ほんの少しだったかもしれませんが、娘の意見も参考にしながら注文することができて良かったと思っています。

絞りの帯で小紋をコーディネート
さて、この画像は地色の深めな全体柄の小紋を絞り染めの帯でコーディネートしたものです。
寒い時期は、このような地色が濃くて模様が詰まった着物がしっくりすると思いませんか?
身体をガードするような色の厚みがあって、街着の着物として着やすい性格を持ち合わせた着物かと考えています。
そこに合わせたのが、ちりめん地に梅柄のような絞りを加えた絞り染めの帯。
お太鼓柄となっていて、柄が詰まった着物をスッキリさせているのではないでしょうか。
どっちも喧嘩するような”出しゃばり感”がなくて、お洒落なコーディネートになったのではないかと思っています。
小粋さを帯が引き出していて、着物を熟知した着こなしと言えるのかも・・・
他に同じ帯でお召しの着物もコーディネートしてみました。

お召しの着物を小粋にコーディネート
黄色に近い無地感の小格子柄の着物に絞り染めの帯を合わせてみると、これも素敵な装いとなりましてね~
帯の背景に目に入るような柄がないので帯柄が際立って見えるコーディネート法と言えるでしょう。
合わせる着物で装いの雰囲気が随分変わることが見て取れるかと思います。
この点が着物の面白さです。
それにしても、ちりめん地に絞った染帯が”はんなり感”たっぷりで素敵でしょう。
その事をお伝えたくて記事に採り上げてみました。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







