私の店が持つ「感謝」の意味とその想い

 静かな一日で、20周年際の案内状作りに専念することができましたが、仕上がりがとても遅くなってしまいましてね~
気ぜわしい日常で、制作に集中できなかったこともありますが、会の中身を絞りこめなかったことが最も大きな理由です。
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白紙の用紙に開店20周年祭「感謝」というタイトルと日時を入れ、左側は空白のまま一週間近く過ぎてしまいました。
正確には、書けない心境でいたというのが正しくて、感謝の気持ちをどのような形で表したらいいのかを迷っていたからです。

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この業界に長くいると、他店の成功事例を嫌というほど聞かされて来ました。
刺激的な記念価格を表示したり、お客様を呼び寄せるための確約商品を提示したりして、大きな花火を上げることで、お客様の購買意欲をあおり、結果を残すという取り組みが記念催事の形と聞いています。
現在、私の店がその立場に置かれていて、失敗を恐れるあまり、他店の成功事例が頭から離れなかったんですね~
 

自分も、いいとこ取りでアレンジすべきか否かで迷っていましたが、目を閉じて考えると、感謝の気持ちをねじ曲げていることに気づかされましてね~
「自分らしくこの仕事と向き合えないか・・・」そのことを長い時間考えていました。
しかし、店の仕入れ先は物作りの専門家ばかりで、催事展開を得意としている会社はどこもありません。
どうしたらいいのだろう~
納得できる答えがあるとしたら、20年間続けて来たことを素直に表現すればいい。
無理をすることが感謝に応えるこてではないし、お客様もいつもの店であって欲しいと思っているのではないか?
私の使命は着物や和雑貨を通して和文化を伝えることであり、豊かな感性を伝えること。
それがお客様に育てていただいた店の形であっていいのではないか・・・
結果がすべてと言う人もいるが、商いの通過点としたなら、そんなに急がなくてもいいと思い始めたのです。
大切なことは、これから先の在るべき姿。
勝手な解釈かもしれませんが、お客様と共に夢を見てみることにしました。
こうして、落とし所を見つけたことで、気持ちが楽になりましてね~
ようやく空いたスペースに筆を入れることができるようになりました。
また一つ、目の前にあったハードルを越えることができたように思います。
明日は京都出張の日です。
お客様から頼まれていることも多くあって、忙しい日のなりそうです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

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