「京都出張日記」増税前に商品の値上が始まろうとしています

 春の香を感じつつも冷たい風が止むことがなく、日陰を避けて仕入れ先を廻って歩いた一日でした。
訪れた先々で話題となるのは4月からの増税で、その事に伴い、いろんな分野で価格改正が雪崩のように起きていることに戸惑いました。
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こちらの商品は鹿皮をなめして漆で描かれた印傳屋(いんでんや)の印鑑ケースです。
品薄のなったもので取り扱いのある仕入れに伺うと、この商品が今月から価格改正がされて、税込1,260円の品が1,470円になっていましてね~
それも、値上がりする前にお得意先の仕入れが殺到したらしく、商品がほとんどないというですね~
これには驚きました。
4月からの税率が変われば、来月からは1,512円になるんですよね~

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数年前までは税込1,050円で取り扱っていた商品です。
それが1、260円になり3月のひと月間だけ1,470円で販売されて、4月以降は1,512円の価格になる訳ですから、たまったものではありません。

そして時間を置いて税率が10%とると、同じ商品が1,540円に・・・
数年前の価格から5割アップになることになります。
メーカさんの諸事情があって、この時期に価格改正に踏み切ったのだと思いますが、私からすれば意地悪に思えてしかたありません。
これはほんの一例で、水面下で価格改正が雪崩のように起きようとしていて、改正され商品に税率が8%になるとなると、大幅な値上げです。
各メディアの情報では、消費が上向いているとのことですが、現場で仕事をしていての実感できるのもではありません。
そんな状況の中で、商品価格だけが値上げされるとなると、お客様は価格差に驚くだけでなく、買い控えが始まるのではないでしょうか?
経営は適切な利潤をいただいて、継続できる体制作りが求められます。
原価率が高くなり、適正な利潤をいただいたとしても、販売価格を据え置くことが難しい状況にあることは理解できます。
しかし消費する側としては、納得できるものではありません。
何か商品に新しい付加価値が加えられたとしたら、話しは別ですが・・・
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今日は桃の節句でしたが、仕入先では早々と端午の節供商品がディスプレーされていて、着物業界は全社夏物の発表が終わったかと思えば、一部の会社では秋物が発表されていました。
時の流れの速さを感じます。
ぼやぼやしていると取り残されそうになりますが、先が読めない時代が押し寄せているかと思うと、慎重にならざる終えません。
今回もいろんな情報が飛び交っていましたが、それだけに刺激的な一日だったかもしれません。
タイムリミットの時間となったところで、今日を閉じさせていただきます。
お休みなさい。

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