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サンサンと輝く太陽に残暑の厳しさを感じておりますが、この日中の暑さが邪魔をしているのか、なかなか本気モードに入ることができません。
昨日は仲秋の名月、そして9月も1/3が過ぎようとしているのに、これでいいのかと、悶々としながら次の一手を考えているところです。
その一歩が「秋のかんざしフェア」で、秋の婚礼や文化の季節を睨み、着物の装い欠かせないアイテムとして「おしゃれなかんざし」を提案致します。
ここには、かんざしを店の強みとしたいところもあって、店頭に看板を出すことで地域の方に印象付けたいと考えてます。
このことが秋モードに入れる切っ掛けとなればいいのですが・・・
そして秋の深まりを感じさせる、泥大島紬を絞り染めの帯でコーディネートしてみました。
こちらの大島紬は絣がいっぱい詰まった大島と違って、墨黒をベースにモダンさを売りにした特注品の着物です。
近年、生産量も激減していて、目にする機会が少なくなっているかと思いますが、軽くてシワになりにくく、体に馴染むところが大島紬の特徴かと思います。
中でも映像の大島は、アッサリ感があっておしゃれなんだな~
着こなしのポイントは、黒く包まれた装いから明るい色の帯で色を抜くことで、全体が軽くすることでおしゃれ感が増すのでは・・・
そのことを意識し、白茶色の帯を合わせてみました。
幾何学模様の大島に絞り染めで描かれた牡丹柄で、しなやかなおしゃれが表現できたかと思います。
おしゃれな着物なのに品があって素敵でしょ・・・
参考になればと思い紹介してみました。
ところで、今年の2月に銀座での展示会で出会いがあったお客様から長襦袢のご注文をいただきまして、お仕立てに入るご寸法のことで、合わせたい着物が送られてきました。
着物に関心を持ち始めた初心者とも言える30歳前後の方で、届いた着物はお婆ちゃんがお召しになられていた大島紬。
拝見させていただくと、ご本人の体格とは身幅・裄・袖丈など、寸法が合わない部分が多くて、どうしたものかと思案しているところです。
というのは、着物の仕立て直しを望んでいないことがうかがえるからです。
このようなケースは、着物初心者との関係に置いて最も重要な接点になるだけに、何処まで踏み込んだ話しをすべきなのか、迷うところがあります。
ここを間違えると信頼を失うことにもなりかねません。
初めて出会ったお客様との間に浮かび上がるハードル。
そのことに頭を悩ます私がいました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。