「加賀友禅の灯」と「古布の木目込み雛人形」のコラボからこの先の道を読む

 意地悪な天気が続きますが、スキー場などは賑わいを見せているのかも・・・
つい、そんなことを考えてしまう北陸の冬。風情を通り越して春を待ちこがれていますが、現在、石川県の話題といえば北陸新幹線です。
さまざまなメディアに取り上げていただいていますが、今年は桜の開花前にJRさんが春を届けてくれることでしょう。
金沢から離れた場所に立地する店としては、さほど影響力がない気がしますが、それでも、都心から訪れる人を引きつけられる店を作らなくてはなりません。
できることなんて限りがありますが、店の情報を外に出すことに右往左往しているところです。
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この映像、とても味があっていいでしょう。
木目込みひな人形と灯のコラボ。とても気にっております。
戦場で戦う厳しさや疲れを癒してくれるものがありますが、静かに伝える「おもてなしの心」が秘められいます。

それを自らが演出をし、その演出にもてなされるという一つのライフスタイルも和の楽しみ方。
美味しいものを食べてお腹を膨らませることと似たところがありますが、私はその安らぎにも似た空間を伝えたいんだな~
この灯は加賀友禅作家・牧野顕三さんが手描き友禅で作られた商品なんですよ。
周りは木材と竹ひごを弁柄色の枠で囲んだもので、奥ゆかしさが心に響く照明です。
古布を使ったひな人形と相性が合うのは、共に日本の伝統文化が生かされているからかもしれません。
なかなかゆとりを持った生活を送ることができませんが、来客が多い飲食店や旅館などにお勧めしたいディスプレーだと思います。
その商品のお値段は、「加賀友禅の灯」、「古布の木目込み雛人形」共に37,800円の品となります。
少し話題が変わりますが、海外方からの観光客が年々増えているとのことです。
京都の和雑貨を作っているメーカーの話によると、海外の旅行客が寄る店はとても繁盛しているそうです。
和雑貨に関していえば、外国人には日本人の詫び寂びの味は伝わらないそうで、意図して外国人向けの商品を作っているとか・・・
その話を私の店に当てはめるなんてナンセンスなのに、繁盛している話を聞かされると悔しくてたまりません。
店が取り扱う着物や和雑貨は、時代と共に求める価値観が変わってきていて、綺麗に留められていたシャツのボタンが微妙にズレ始めています。
無理をしてボタンを留めなくてはならない状況下に置かれ、シャツにはシワが入り、「何故こうなるの」って感じながら歪んだシャツを着こなしている感じがします。
ボタンの位置をずらすのか、アイロンでシワを伸ばすのか、作る側も売る側も迷っていますが、好きなことを極めるということは間違いではない気がします。
負け惜しみかもしれませんが、大事なことは現状に甘えず極める努力があって初めて道が拓けるのでしょう。
北陸新幹線の開通と共に石川県の企業や会社、そして山とある家業店が試される時が訪れます。
隣の畑ばかり視ていないで、踏み出さなくてはいけませんね。
それではこれにて・・・
お休みなさい。