「決算の会」に付いた新たなタイトル・その胸の内を綴りました

 梅雨入りしてから涼しい日が続いていましてね~
比較的生活がしやすいのですが、浴衣需要がなかなか伸びておりません。
季節商品を取り扱う店としては悩ましい状況で心を痛めています。
一方で店の決算が近づいていて、決算までに売り上げを伸ばすことは絶対条件ではありますが、見落としてはならないのが店の商品在庫です。
決算までに在庫を少なくしなくてはならないのですが、そこで浮上してくるのが、秋口になると販売が難しくなる夏物です。
何か手を打たなければなりません。
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こうした状況に中で、毎年、決算前になると「決算市」という企画で着物や帯、そして和雑貨類を期間限定して、全商品を割引をして、売り上げの確保と在庫の消化を図っています。
そして、今年もその企画を開催する時期が近づいてまいりました。
浴衣の消化率が悪い中で、割引に踏み切らないといけないかと思うと辛いものがあります。
だって、割引することを見込んで品揃えをしているものでないからです。
着物の世界から縁遠くなっている着物初心者対して、浴衣から着物の面白さを味わっていただくことができればと、こだわりの商品を揃えてのトータルコーディネート提案が店のコンセプトだからです。
そのような思いを引きずっての決算市の開催とは、『涙が出るな~・・・』
独りで呟いている時に、ふと、ありふれた決算市のタイトルに自分の気持ちが入っていないことに気づかされ、正直な気持ちを企画のタイトルにすることにしました。

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それが、こちらの映像にある「涙市」です。
本日、表面の構成を終えたところで、浴衣関係の商品を含めた夏物から、秋冬物の着物や帯や和雑貨を7月24日(金)~29日(水)までの6日間、最大で80%の割引セールを開催致します。
夏物が需要期に入っているだけにシークレットで企画を考えていましたが、ご遠方からの来客が望めないかと考えてブログに採り上げてみました。
そこでまた、心を痛めていることがあります。
それは浴衣を見に来られたお客様に、セールの期間を伏せて接客をしなければならないことです。
商売には駆け引きというものが付き物ですが、娘たちが可愛く、私からセールの話を持ち出せません。
なので、お客様に配布している情報紙「あ・うん」も手つかずの状態です。
私の心情がご理解できないかもしれませんが、可愛い娘たちを割り引くというのは、身を削られることと同じで涙が出ます。
ここに経営の難しさがありますが、身を削り過ぎて店を続けていく体力を失ってしまっては、信頼をいただいているお客様にご迷惑をかけてしまいます。
されど、お得な買いもあって欲しいと思うのがお客様の心情かと思います。
この年になっても、何が正解なのか判りませんが、この仕事に誇りを持って向き合っていることだけはご理解いください。
今回の「涙市」。どれだけ涙を流せば、お客様も、私も、納得できるのでしょうか?
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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