♥ 今日も秋晴れの良いお天気でした。
ここのところ晴天が続き過ごしやすいのですが、この反動が来ると一気に秋の深まりを超えて冬の気配を感じる頃となるのではないでしょうか?
そして11月には子どもの健やかな健康を願う節目の儀式、七五三がありますが、その年回りのお子さんがいらっしゃるご家庭は準備を始めていらっしゃるのではないでしょうか?
この七五三は、子どもに晴れ着を着せて神社などに詣でる日で、男児は三歳と五歳に、女児は三歳と七歳に行きます。
もともとは、「髪置」(かみおき)「袴着」(はかまぎ)「帯解」(おびとき)の儀式に由来するもので、昔は幼児の死亡率が高く、「七歳までは神の子」といわれ、七歳になって初めて人間の世界に参加するという考え方があったようです。
◆「髪置」とは・・・
昔は男児、女児ともに幼児の頃は髪を剃っていましたが、三歳の11月吉日から髪を剃らずに伸ばしはじめるという祝いの儀式。
白髪頭になるまで長生きするようにと、白髪に見立てた綿帽子を子どもの頭にのせて祝ったそうです。
◆「袴着」とは・・・
11月の吉日に、五歳の男児が始めて袴をつけるという儀式。
大人が公の場で着用する袴を着ることは、男の仲間入りをする意味があるそうです。
◆「帯解」とは・・・
11月の吉日に、七歳の女児がそれまで付き紐できものをやめ、帯を締めて着物を着る儀式で「紐解」(ひもとき)ともいうそうです。
11月吉日が15日になったのは、江戸三代将軍家光が、後の五代将軍綱吉が幼い頃病弱だったことを心配して無事に成長するようにと「袴着の儀式」を行なったのが11月15日。その後世間でも15日に行われるようになったといわれています。
私も含め日本文化やそれに伴う儀式をなんとなく習慣として行っているところがありますが、若いお母さんには何のために七五三をするのかを頭に入れておかれると、七五三のお詣りが意味を持つのではないかと思い、手元にある本を見て書き写してみました。
どうか参考にされてみてください。
この七五三を記事にしたこともあり、今日は可愛い三つ身(三歳~五歳用)の着物をコーディネートしたものをご紹介させていただきます。
女子の場合七五三は三歳と七歳になりますが、こちらの着物コーディネートは三歳用に見立てたものです。
昔は三歳でも帯出しといって豪華な帯を締めものですが、近年は着物に被布コートというものを合わせてお詣りをされる方が増えている感じが致します。
ここでのコーディネートでは赤い上着を被布コートと呼びますが、これも色柄がいろいろあって着物との色の取り合わせがおしゃれのポイントかと思います。
着物はヒワ色の紙風船柄で大人物の長さがあることから、アンサンブルとして被布コートを誂える方もいらっしゃいます。
つまり同じ柄で三歳児の大きさの着物と被布コートを作ることも出来れば、七歳児着物として着物の長さを大きく取って新たに帯を準備して着ることもできる着物地です。
そのことを前置きしておきますが、あどけさが残る三歳児には被布コートを装着された方が着物を着る負担が軽減できるのではないでしょうか?
それに被布コート姿がとても可愛いですね~
ここでのコーディネートではヒワ色に赤を使ったもので、小物はそれ以外の色を持ってきた方はスッキルするのではないでしょうか?
草履は白に赤の鼻緒のもので巾着は黄色の水玉模様で合わせてみました。
それぞれの色が生きていて目から鱗(うろこ)状態になっていますが、いずれ我が孫もこの日が来るかと思うと、このようなコーディネートにも力が入ってしまいます。
近頃は七五三の着物をレンタルで終える方が多いと聞いておりますが、きもの専門店で専門家にコーディネートをゆだねるてみると新しい発見もあって素敵な装いになるのではないかと思います。
お金のかかることではありますが、月日が流れると当時のことが思い出されて家族の絆が深まることでしょう。
そしてこのコーディネートをウィンドーに出してみました。
遠くからも色が映えて可愛いな~~
お近くの方でお子様の縫い上げに困っている方がいれば、お手伝いさせていただきたいと思っているので、早めご相談してくださいね。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。