少し肌寒い日になり春に向かっていた心も意気消沈。
手放しで喜べるポカポカ陽気が恋しく思うのは私だけでしょうか?
予報では週末にかけて寒気が日本列島に降りてくるみたいで、この様子だと、部屋の窓を開けて風を通す清々しい春はもう少し先かもしれませんね。
ようやく4月に開催する江戸小紋展の案内に回り始めたところですが、詳しく江戸小紋について理解されていない方もいるのではないかと思って、江戸小紋のTPOのようなものを作ってみました。
それを紹介したいと思います。
こちらのある画像は竺仙さんが染められた江戸小紋で、遠目からは無地に見えて、近づくと細かな模様が全体に埋まっている単色の着物を江戸小紋と呼んでいます。
そのことを頭に置いて、江戸小紋の活用法について認識を深めていただけると嬉しく思います。
【江戸小紋の着こなし】
江戸小紋のきものは一枚あれば帯の合わせ方しだいで、さまざまな場面に活用することができます。
≪婚礼≫
江戸小紋は柄も細かく遠目には色無地に見えることから家紋を入れて格式を高めることができます。婚礼の席のヤングミセスの場合は明るめの色や華やかな色の地色のもので、ミセスは整然とした中にもおしゃれ感が溢れる柄で、伊達衿を合わせて改まった印象に。格のある有職文様の帯にフォーマル用の帯〆を組み合わせた装いに。
≪入園・入学式・七五三≫
当日はお子様が主役。母親が華美にならず控えめな江戸小紋は最適な装いといえます。帯は品のある袋帯か名古屋帯や遊びのない染帯でスッキリまとめてください。
≪祝賀パーティ≫
訪問着や附下が多い中で、かえって江戸小紋のスッキリ感は小粋さがあり目を引くものです。ただしお祝いの場ですから、地味にならないように華やかな帯や小物を選ぶことがポイント。
≪お年賀≫
初詣に行くときや、お世話になっている方へご挨拶に伺うとき、くだけすぎずに改まった気持ちを表現できるのが江戸小紋です。お正月らしい帯を選び、新春のおめでたい雰囲気を感じられる装いに。
≪お茶会≫
控えめな装いとなる江戸小紋は茶席の場にふさわしい着物です。袋帯で格を上げることも出来れば、季節感のある模様の帯で侘び寂を表現してみるのも素敵な着こなしです。
≪観劇≫
街着的要素があることから紋を入れないで遊び心のある小粋さを大切にしてください。帯合わせも名古屋帯などで気楽な装いに。
≪食事会≫
気心が分かるお友達とのお食事の席なら、染帯などでカジュアル感を作り出しておしゃれを楽しんでみてください。
≪同窓会≫
久しぶりの同窓会や友人の個展のオープニングレセプションなどに行くときは、張り切っておしゃれをしたくなるものです。さりげなく目立つには、おしゃれな帯との組み合わせがポイント。やや格上の袋帯を合わせることでフォーマルな雰囲気も作り出せます。
以上が私なりの言葉でまとめたTPOになりますが、専門店さんによっては多少の見解の違いがあるかもしれません。
分かりづらい点があれば遠慮なく電話やメールでお尋ねください。
とにかく、江戸小紋は帯によって表情が変わるカメレオンのような着物といえるでしょう。
それだけに注目度が高く、一言で江戸小紋といっても、ハイテクを駆使したリーズナブルな品から手作業にこだわるものまで、市場には幅広い価格帯の品が存在しています。
今回開催する江戸小紋展では、伝統的な技法で染めた品を紹介しますが、合理化されて染めた着物との違いを微力ながら言葉にしてみたいと思います。

こちらの商品は江戸小紋展の期間中に店内で染めの実演をしてくださる、染師・根橋秀治氏が染められた「通し」柄の江戸小紋です。
古来から使われている数十cmの伊勢型を生地の上に置いて、コマベラを使い型の上で6~8回糊を伸ばし、次に柄がズレないように型を送り、同じ作業を繰り返して染めた着物です。
合理化を図った着物と何処が違うかと申しますと、型紙を道具で彫った小紋柄には柔らかな線が映し出されます。その型を使って糊を引くわけですが、その際の手加減の強弱から染め上がりの着物にジャミジャミ感が見てとれます。
これが手仕事の味で柄が浮き上がって見えるんですね~
一方、機械化されて染めた着物は柄の線も綺麗で染め上がりにムラのようなものがありません。見た目には機械化された染の江戸小紋が美しく見えますが、浮き上がるものが足りない気がします。
ご理解をいただける上手な表現法ではありませんが、見比べるとその違いが判るのではないでしょうか?
言葉の使い方に誤りがあるようでしたらお詫びしたいと思いますが、少なくても私はそのように捉えています。
ということで、4月22日(金)から25日(月)までの4日間、竺仙さんと根橋さんのお力をお借りして江戸小紋展を開催致します。
どうか、予定を開けて当店まで足をお運びいただければと思いますが、今日、或る方からお楽しみ企画として用意させていただいた、江戸小紋の鼻緒を使ってすげ上げるぞうり下駄の件で問い合わせがありました。
その商品がこちらの映像になります。
とても興味を持たれたとのことで、下駄のサイズについての問い合わせでした。
こちらのぞうり下駄はフリーサイズしか作っておりません。その方が足のサイズが22㎝とのことで大きくあたるように考えています。
そこで、同じものではありませんがSサイズの下駄も用意したいと仕入れ先の担当者が話していたので、用意ができたらブログにアップしたいと考えています。
どうかしばらくお待ちください。
これで書いてみたいことを書き終えることができてホットしています。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
法人名: 有限会社きものふくしま
法人番号: 8220002000118
白山市商工会会員
本日までのブログ総数:7,156記事






