風情を紐解きながら「焼締め香炉と古布の縁日タペストリー」で夏を演出してみました

  今日は比較的涼しい日で父の日でもあります。毎年発売されているサラリーマン川柳を読んでいると中高年のお父さんって肩身の狭い立場にいることがうかがえますが、どうか感謝の気持ちを伝えてみてください。

年を重ねるにつれて居場所を探しているだけに、些細なことでも嬉しいものです。

お節介はそのくらいにして、風の流れと書いて「風流」(ふうりゅう)といいますが、この意味はもともと、先人の後世に残っている昔の風習や伝統をさした言葉ですが、中国ではどちらかというと、現実的ではない人たちに対して非難の意味を意味を発した言葉だったそうです。

ところが、風流だと非難された人たちは、かえって自分たちの自由な生き方に誇りを持ち、俗世界と対立する立場を深めていきました。

その態度が、今度は反対に、尊敬の目で見られるようになり、やがて上品で優雅な趣や雅やかなことを意味する言葉に変わっていったそうです。

季節の風には敏感でも、時代に風には流されない・・・。その精神を伴ってその風流の心も生きてくるのでしょう。

或る本に書いてあった一文を紹介させていただいたものですが、まさしく私の仕事は風流と感じる生活や文化を採り上げることも多く、その行為を担う商品を取り上げている業種といえるかもしれません。

合理性や快適さとスピードが優先される時代だけに、はたと気づかされる風流な文化に優しさの香りを感じるのかもしれませんね。

DSC_0002natunofuzai.JPG焼締め香炉が届いたもので、このような形で夏を演出してみました。

背後に簀戸(すど)の衝立を置いて、その空間に夏を印象付ける文化を古布で作ったタペストリーを提げたものです。

ほのかな夏を感じ取っていただけるのではないでしょうか?

DSC_0003yakusimekouro.JPGこの「焼締め香炉」はお香を焚いてかおりを楽しむこともできますし、電球を使って灯としても使えるものです。

DSC_0007yakisimekouro.JPGそこで灯としての映像を撮ってみました。

なかなか乙なものでしょ・・・

このような灯って心が癒されるんですね~

直径が10㎝・高さ10㎝の大きさで、女性の陶芸家が作られた品です。

お値段は16,200円

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そして古布のタペストリーは団扇・子供浴衣・金魚すくい・水ようようを一つに繋いだもので、夏の縁日をイメージしたものです。

ベースになっている麻の長さは60㎝で、お値段は税込7,344円の品となります。

ほんの少し、夏の風情をお伝えできたかと思いますが、生活空間の中に季節を呼び込む気遣いが持てると、時間もゆっくり動くことでしょう。

風情とは意味合いが違うかもしれませんが、参考にしてみてください。

ところで一人者って気楽なもので、仕事を終えた後はすべて自由時間。

誰に気を遣うでもなし好きなことができますが、これが毎日だとチョッピリ寂しいものがあります。

そして負担になるのはスーパーでの買い物であったり食事の支度です。

風流とは無縁のものですが、今晩は外食で済ませたいと思っているところです。

それではこれにて・・・
お休みなさい。