京都の仕入れ先で唐織と二重(ふたえ)織物を作っている製造メーカーさんがあります。
その会社は特殊な技術を持っていまして、平安朝から続く伝統なる宮廷の儀式に使われる装束(しょうぞく)も作られていまして、4月の卯月展にてその会社の唐織の着物と帯を紹介する運びとなりました。
今月もその会社に足を運んでまいりましたが、美しいキモノやきものサロンでは多く紹介されているものの、これませ店では取り扱いがないもので猛勉強しているところです。
何を勉強しているかといいますと、令和元年5月8日の「即位礼・大嘗祭(だいじょうさい)」にて天皇陛下は「御束帯(ごそくたい)」を、皇后陛下は「五衣(いつつぎぬ)・御小袿(おんこうちぎ)・御長袴(おんながばかま)をお召でした。
分かりやすく言えば皇后陛下のお衣装は「十二単(じゅうにひとえ)」になりますが、それらの装束を作られている会社でもあり、卯月展にて十二単を展示する運びとなりましてね~
皇后雅子様がお召しになられたものではありませんが、同格のものが展示されることもあり、歴史も含めて装束の勉強を始めたのですが、日常では使われない言葉や衣装や儀式の名前が難しくてまったく頭に入りません。
展示会では小袖となった唐織の着物や二重(ふたえ)織物となった西陣お召しの品揃えとなる訳ですが、あまりにも奥が深くて、どのような案内状を作ったらいいのか頭を痛めているところです。
きもの専門店として生きていくには避けられない道かと考えていますが、何か事を起こそうと思ったらエネルギーがいるものですね。
難しい話題から入りましたが、この先は皆さんにとっても分かりやすい商品を紹介させていただきます。
それは京都の北山杉で作られましたお雛さんです。
確か秋に注文を入れたものだと記憶していますが、ようやく届いたって感じです。
その一つが置くタイプの立ちびなになります。
飾りっ気がないと思われるかもしれませんが、それがかえって味わいとなり、壊れることもなければ割れる心配もないので飾りやすいお雛様かと思っております。
菱餅をお雛様の台にしていまして、大きさは巾14.5×奥8㎝で厚みが2㎝だから、小さなスペースがあれば飾っていただけるのではないかな~
お値段は税別価格¥3.000の品になります。
そしてもう一つのお雛さんは壁に欠けるタイプのものですが、このように北山杉の厚みが3㎝あることから置くこともできるナチュラルお雛様です。
このようにして壁に掛けると表情が豊かになりとっても可愛いでしょう。
円形の枠となっている大きさは直径18㎝で、このシンプルさがとても気に入っております。
お値段は税別価格¥5.000となります。
自然界にある杉を使って作られた飾り物というのがいいでしょう。
飽きがこないし、お部屋の一角に飾って訪れる春をお楽しみいただけたらと思っております。
明日は町会の用事で午後から店を開く予定でおりますが、良いことが起きることを期待したいものです。
ではこれにて・・・
お休みなさい。