春の声が早く届くことを期待している私ですが、少しづつ春の装いのことでご相談が入るようになってまいりました。
しかし、お客様の消費は弱く我慢の日が続いています。
今日は或る方から黒のビロード羽織のことでご相談をいただいていまして、おしゃれな長場織を紹介してみたいと思います。
それがこちらのプレタ仕立てになりました単衣仕立のビロード黒羽織です。
浮き上がる模様は古典柄の「雪輪柄」で、羽織丈が肩山から2尺8寸5分(108㎝)ある長場織です。
こちらの商品の最大の特徴は広幅の生地で織ったものを仕立てていることで、背縫いがないことが綺麗な着姿を映し出すことができることです。
また模様の取り方も小紋柄ではなくて、訪問着のような絵羽柄にしていることで上品さがあり、改まった席にも羽織っていても引け取らないものがあるのではないでしょうか?
前に衿には長場織にふさわしいロングに紐がついいますが、取り外しのできるものでお好みの羽織紐を使っていただけることも可能になっています。
そして裏地が付いていない単衣仕立てということで軽く、ご使用になれる期間が長いのもこの商品の特徴です。
柄違いでこちらのぶどう唐草があります。
寸法はまったく同じもので柄の取り方が違いますが、こちらもおしゃれな装いと言えるものです。
プレタ対応になった品なので、お子様の卒業式にも使えるものかと思っていますが、カジュアルの着物にも合わせることができるので、これからの季節に役立つものになることでしょう。
仕入れ先の話のよれば、広幅のビロード生地を作る職人さんの諸事情で生産が作れなくなり、手持ちの生地がなくなり次第、市場から消えてしまう商品だそうです。
このような話を至るところで耳にしますが、細々と家業で作っていらっしゃる職人さんに後継者がいないとあっては仕方のないことなのかも・・・
特にビロードの広幅黒羽織は他にない品だけに価値あるものだと思えます。
ちなみにお値段は20万円を超えるものです。
どうか参考にされてみてください。
そして203号の季節を楽しむ情報紙ができあがりました。
これまでしたためていた店内企画情報が多く入った構成となり、同時に決まられたスペースに作文が必要とあって、知恵のない頭を使うものがありました。
とにかく、車が走っていても人が歩くころの少ない立地だけに、情報を外に出して、店の提案する店作りがこの地域に行き届く努力をしていかないと実店舗を持っている意味がありません。
なので、四六時中気持ちが忙しいです。
どうにか終えることができてホットしていますが、これからが試されるときです。
この情報紙がお客様の心に響くものになればいいのですが・・・
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






