なごり雪とも言える雪が午前中に舞い落ちましてね~
陽も射し込む時間帯もありましたが、とても冷た風が吹いた一日でした。
陽が落ちてからは一段と寒さを感じるものがあり、春の気分は何処へやら・・・
三歩進んでは二歩下がるという春と冬のせめぎ合いが続いていて、気候の変化に戸惑わされています。
それでも春が来る訳で、少し売場の模様替えを始めたのですが、午後から京都の仕入れ先がバトンリレーをしているかのように順番に尋ねてまいりまして、昨日に引き続き仕入れ先のパレードでした。
話は月初めの展示会の案内から近況の話題へと導かれるのですが、誰もが業界の状況に危機感を持っていて、打開策を見つけられないでいる様子がうかがえます。
そのような時に我が身に言い聞かせるかのように、勝負に挑んだ経営者やスポーツ選手の話をしては、負の渦に巻き込まれない話題を取り上げるようにしております。
結果を残せていない者が話すのも変ですが、この時代、心を許せる仕入れ先は、生活環境の変化を相手に戦う戦友になっていて、何でもないことですが夢を語ると、気持ちが浄化されて心が膨らむものです。
お尻に火が付いているのに、なんとも、呑気な私だったことでしょう・・・
私流の話はほんの少し、担当者の心に響いたところがあったようです。
今日は或る方から相談を受けている、はおり物を提案させていただきます。
ご相談者は、小紋や紬などの街着を持っているものの、外出時のはおり物がなく、道中着か長羽織を紹介して欲しいとのことだったもので、一つの商品から物事を整理できないかと考えて紹介するものです。
そのお客様は県外の方で、ご年齢は60歳に向かいつつあり、お値段もリーズナブルなお品をお望みでいらっしゃいます。
そのような中で、紹介させていただきたいのがこちらの小紋地です。
模様に付け方からも、この品を長羽織にされてみてはいかがでしょうか?
この品は、紬ちりめんに染められたもので、裏地を付けた袷仕立てにもなりますし、熱がりとお聞きしているので、裏地を付けないで単衣仕立てにもなる、しっかりした素材の品です。
例えばこのようなコーディネートになり、渋さの中にモダンさがあるものだと考えております。
特に無地感覚の着物や江戸小紋的な柄には、着物の静けさにメリハリが効いて、おしゃれな着こなしになるのではないでしょうか?
ベースとなる柄は絞り染めのように見える疋田(ひった)染めで、濃い目のベージュ色と紺とグリーンを混ぜ合わせた色で前面を押し出していて、その中に、飛び模様で紫と墨色で色の強弱を付けて松竹梅を描いております。
色合いの濁りからしても、おしゃれ感を追求したもので、大人の味があると考えているものです。
私としてはこの品を一つの基本とし、色合いや道中着も含めてお見立てをさせていただきたいと思っております。
責任を持って事に当たりたいと考えているので、どうかご安心ください。
ついては、ご意見をお尋ねしたいので、こちらからご連絡させていただきたいと考えております。
途中から一人の人のための記事になりましたが、今日はこれで閉店とさせてください。
それではこれにて・・・
お休みなさい。