結城紬の産地を訪れて秋の神無月展に採り上げることを決めました・そして明日から3日間のお盆休みです

  9月号の情報紙「あ・うん」が出来上がっておらず、人の出入りが少ない時にネタを探して構成ができればと、デスクワークする一日でした。

情報紙の中身を考えていたときに、先日、結城紬の産地に出向いたレポートを「あ・うん」に載せることができないかと思うところがありまして作文をしたのですが、その流れから結城紬を秋の「神無月展」で採り上げることを決めたこともあり、そこに至るまでの動機と会の趣旨をここに綴ってみたいと思います。

まず先に、「あ・うん」に載せたレポートから・・・

              - 結城紬の産地を訪れて -

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 台風5号が日本に上陸していた8月7日に結城紬の現状と作り手の気持ちを知りたくて、栃木県結城市に行ってまいりました。

現地でお力を貸していただいたのは、結城紬の製造元として長い歴史を持つ「奥順」さんという会社で、その担当者に連れられて、いしげ結城紬の製造現場を幾つか尋ねたのですが、地味な環境の中で、60歳代から80歳代の高齢者によって作られていることに衝撃がありました。

とにかく若い年齢の方がどこに行っても見当たりませんでした。

結城紬は茨木県結城市と栃木県小山市一体で織られているものを「本場結城紬」と呼び、茨城県結城郡石下地方で、人の手を介して合理化を図って織られものが「いしげ結城紬」と呼んでいます。

「本場結城紬」にも大きく分けて二種類の品があり、真綿(まわた)から糸を引き出した手つむぎ糸を使い、絣は手括り(てくくり)で絣糸を作り、もっとも原始的な地機(じばた)で織るという、三つの条件を満たした工程から織られたものが重要無形文化財に指定されるもので、直接染料で絣糸を染めて高機(たかばた)で織られたものとの二つが「本場結城紬」と呼んでいるものです。

「いしげ結城紬」を含めて3種類の作り方が異なる結城紬が作られている訳ですが、どれもが真綿糸で織られていることもあり、職先を回った後に織り上がった製品を幾つか見せられたのですが、「本場結城紬」と「いしげ結城紬」の見分けができませんでした。

これまで「いしげ結城紬」は見劣りするものだと思っていただけに、変な先入観を取り払うことができましたが、同時に、結城紬の産地も後継者が育っていなくて、合理化を図った「いしげ結城紬」の産地でさえも技術が途切れつつある現状を知らされた次第です。

以上のことを9月号の「あ・うん」に書かせていただきましたが、本場結城紬が100万円するものであれば、いしげ結城紬は1/3~1/4くらいの価格で手にすることができる紬です。

いしげ結城紬にはほのかな照りがありますが、私には、見た目や手触りは本場結城紬と見分けができず、組合で張られた商標で判断するものでした。

それだけ私が勉強が足りていないということかもしれませんが、製造元の現場に足を踏み入れてみて、結城紬の魅力を噛みしめることができたことだけは確かです。

このことを受けて、真綿紬の着心地をお伝えできるものであればと思うところがあり、秋の神無月展にて製造工程の違った三種類の「結城紬」と、産地で織られた結城紬の帯を紹介してみることを決めました。

これまで重要無形文化財の結城紬を扱うことが着物専門店のステータスみたいなものがありましてね~

この仕事に関わり始めていたときから仕入れ先からそのことを植え付けられていて、未熟者の私としては荷の重たいものがあり、結城紬の特集をけん制してまいりましたが、今回の産地訪問で、いしげ結城紬の品質の良さを知ることとなり、偏見とも思える変な考え方を取り払うことができたようです。

それは、高価な文化財の着物をお客様に見ていただくことも店の役割なら、お手軽な結城紬に触れていただくことも店の役割だと思えるものがあったからです。

結城紬の括りで当店の展示会に採り上げるのは初めての試みで不安もありますが、私が感じ取った素直な結城紬の魅力をお客様にお伝えできればと思っています。

心が決まれば会の味付けも考えなくてはなりませんが、どうか期待を寄せていてください。

想いが多いと、つい、文字数も多くなってしまいますが、レポートを書いている時に長女が娘たちを連れて寄ってくれましてね~

店も暇だったもので孫の音羽と近くの公園で遊んでくることに・・・

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IMG_0985.JPG誰もいない公園でひと時を過ごしてまいりましたが、お茶とおやつがあればもっと楽しむことができたかもしれないと思うところがありました。

もっと会話ができるようになれば、好きなところに連れて行ってやることもできるのですが、近くの公園で物足りなかったかもしれませんね。

さて、明日から3日間お盆休みをいただくことにしました。

なので店はお休みになりますが、明日は自宅の草むしりをしたいと思っています。

そして、夜は気の合う仲間とマージャンなんですね~

乙な休暇の過ごし方ができませんが、わずかでも仕事のことを忘れていられそうなので気持が楽になっている私です。

それではこれにて・・・
お休みなさい。

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