4月17日(金)より卯月展を開催するに当たり、「清左衛門の世界」と題して、織物で創られた着物や帯を発表いたします。
石川県初上陸の着物や帯ですが、どのような着物なのかを説明したいと思って今日の記事に採り上げることとしました。
どうかしばらくお付き合いくださいますように・・・
清左衛門の着物とは、当店の京都の仕入れ先に能衣装や十二単といった織物の着物を200年以上作り続けている会社があり、その特殊な技を活かして訪問着や着尺を市場に送り出してるメーカーさんと繋がりがありまして、当店より発表させていただく運びとなったものです。
清左衛門とはこの会社の創業者「永治屋清左衛門」の名を商品のブランド名にしたものです。
卯月展には清左衛門が手掛けた織物の訪問着や附下、色無地といったフォーマルの着物からおしゃれ着まで、糸を染めてから織った着物を紹介させていただきます。
その一つがここに陳列している単衣物の長羽織で単衣コートになるはおり物です。
その長羽織のお写真がここにありますが、とても雰囲気がいいと思われませんか?
そのお写真と同じタイプの品がこちらになります。
温暖化といわれている時代だけに、裏地が付かない単衣羽織って一枚あると、長い期間使えると思われませんか?
清左衛門の着物は、糸質にとてもこだわっているので滑らかな曲線美といいますはか、着き姿が綺麗に出るんですね~
こちらになると清左衛門の唐織という織物の着物で、合わせた帯も清左衛門の源氏香柄の袋帯になります。
卯月展には袷物から夏物まで、さまざまな織物の着物を紹介させていただきたいと考えていますが、永治屋清左衛門のこだわりは絹糸にあります。
ここの映像にある絹糸を手にしていただくこが適いませんが、両端の色の染まっている糸が和装業界で使われている通常の糸だそうです。
それに比べると清左衛門に使われている糸は細くてとてもしなやかで手に触れるとその違いははっきり判るものです。
こちらの糸は世界最高の品質を誇る「ブラタク社」が作り出している糸で、6A格の絹糸だそうです。
その糸は高級ブランドのエルメス社が使う糸と同じで、1928年に日本からブラジルに移民した日本人により設立された「ブラジル拓殖組合」という製糸会社が「ブラタク社」になったと聞いています。
清左衛門に着物や帯はその6A格の絹糸を使っているからか、織物の着物なのにしなやかで軽い感じがするですね~
今回の清左衛門に世界では、戦国時代の姫君が着用された小袖模様から正絹の半衿を創ることができるそうで、私がその中からセレクトした半衿を特別価格で期間中受け付けたいと考えています。
一つはお市の方が愛用されていて小袖柄で「立涌に丸菊花文」を半衿と
もう一つは浅井長政の三女お江(おごう)の小袖より、「丸桐に菊菱文様」の二つを採り上げて、税込価格3千円で受け付けさせていただきます。
そう、エルメスと同じ糸を使った正絹半衿です。
メーカー希望価格は税込価格19,800円くらするようなことを話されていました。
こちらの正絹半衿が3千円というのは、卯月展にて品揃えをさせていただいた「清左衛門の世界」を一人でも多くの人に見てもらいたいという願から特別価格にさせていただいたものです。
なので、会期中に店にご来店いただかないと注文できない品だとご理解ください。
いろんなことを書き込みましたが、永治屋清左衛門の着物た帯は安心が買える品です。
会期中は十二単の表着を特別展示させていただきますので、この点も魅力的かと考えているところです。
十分な解説を加えることができませんでしたが、どうか卯月展を楽しみにしていてください。
なんとか書き終えることができてホットしました。(チョイと疲れました)
ではこれにて・・・
お休みんさい