嬉しいことや辛いことが振り子のように行ったり来たりした10月も今日で終りました。
過ぎてしまえば、すべて過去の出来事なのかもしれないが、気力と粘り、そして向かいたい道を持っていないと、迷い道に入ってしまいがちな成熟した社会であることを感じます。
和装業界がそのことを物語っていますが、お陰様で今月は素敵なお客様に恵まれたのではないかと思っております。
家族や店を手伝っていただいているスタッフ、そして仕入れ先の力をお借りすることができたから結果を残せたのでしょう。
どれだけ経験を積んでも、一人では何も成し遂げられないことを感じておりますが、心細くなるといつも思い出されるのは二人で苦楽を共にした妻のことです。
「こんな時、お母さんだったらどう判断するだろう~」
時には、力を貸して欲しい願うこともあったりして、どれだけ月日が流れても、私の心を照らしてくれていた妻のことを忘れられないでいます。
その妻の命日が10月31日です。
今日がその日で、いつもとは違う気持ちで妻に会ってまいりましたが、墓前には幾つかの花が手向けられていて、妻に会いに来た人様子がうかがえるものでした。
この日を忘れていない人がいることに、妻も喜んでくれていることでしょう。
いつものようにお墓を掃除していると、命を落とす前の数日間の妻の苦しむ表情が思い出されましてね~
妻は私たちに伝えておきたいことが沢山あったのかもしれません。
そのこともあり、私の脳裏に妻の顔が浮かび挙がったのでしょう。
妻の気持ちをくみ取ることができたのかは、9年過ぎても分かりませんが、なんとか店は切盛りで来ていますし、何よりも、3人の子供たちが家族を持ち幸せに暮らしていることを思うと、貴女が私たちを守ってくれていると思わずにはいられません。
この先何が起きるか分かりませんが、子供たちは厳しい社会の中で家族を支える力を身につけたことだけは確かなようです。
これからは孫の成長を楽しみに見守っていてください。
いずれ私もお母さんの世界に向かうのでしょうが、それまで、この仕事に誇りを持って頑張りたいと思っています。
どうか遠くから応援していてください。
そんなことを妻に語ってまいりました。
楽しいことも、辛いことや悲し出来事も、月日と共に思い出に変わっていくものですが、妻の存在だけは今も心に住み着いていて、こうして語り合えることを喜びとしている私です。
わずらわしいかもしれないが妻に感謝したいです。
さて話はガラッと変わりますが、11月の店作りと、それを押し出す販促物ができがりました。
今年一年を締めくくる感謝祭として毎年恒例となっている「15万円以下の着物や帯の会」です。
感謝の気持ちを割引き価格に替えてお届けするもので、割引き価格の上限を15万円までに留めるという趣旨の会です。
なので会期中は店内に15万円を超える品が並びません。
とてもお得な会なので、この機会を見逃さずにご利用いただけたらと思っております。
期日は11月23日(木・祝)~27日(月)までの5日間となります。
時が迫っていて、急いで印刷に回したところですが、来月も慌ただしいカレンダーの上を歩くことになりそうです。
そして明日は京都出張の日。
朝起きが苦手な私には辛いものがありますが、仕入先の空気を吸ってエネルギーを蓄えて来たいと思っています。
それではこれにて・・・
お休みなさい。