入学式に着る着物を準備したいと寄せられたメールに秘められていた店との距離感

古布のちりめん細工うなぎ雛

都心は雪でライフラインがマヒしてしまったようですが、冬の嵐ってマインドを下げるものがありますよね~

 

北陸地方は朝からビュービューと台風のような強風が鳴り響き、夕刻まで治まることがありませんでした。

ようやく静かになったかと思えば雪が降り始めていて大雪の予感。

 

この一月は安定しない冬の天気に降り回れていて、春の店作りがまったく通用しません。

生活を送る側としたら冬の嵐を防御することが優先されていて、来客を望むことが難しくなっています。

 

心の内は忍のひと字しで荒れた天気が治まることを期待しておりますが、私と同じょうな気持ちで天気予報を見守っている方が多いのでは・・・

 

明日は再び雪透かしから始まることになりそうで、憂うつな気分にさせられています。

早く春が来て欲しいですね。

 

 

 

古布のちりめん細工うなぎ雛
古布のちりめん細工うなぎ雛

こんな日は、ここにあるような可愛いお細工物でも眺めて癒されたいものです。

古布で作られたうさぎ雛で、赤い座布団の大きさは幅が13㎝ほどの手のひらサイズ。

お雛様までは少し早いですが、小さくても赤い色にはパワーもあり穏やかな気持ちにさせられております。

 

さて、吐き出したことを言葉に出して、少しスッキリしました。

数日前にメールでお子さんの入学式に着る着物を準備したいとの相談がありましてね~

 

寄せられた文面には年齢とリーズナブルな価格帯のもで用意したいとの情報しかなく、焦点を絞ることができないもので、お電話でお話ができるものであれば、もう少し具体的な話ができないのメールを返信すると、翌日、電話をいただくことができました。

 

お話を聞かせていただくと、私の店の近くの方だったもので驚くものがありましてね~

なぜなら、このようなメールは、ほとんど県外からのものが多く、まさか、ご近所にいたっしゃる方だとは思ってもいなかったからです。

 

ご相談者のご要望をお聞きした後に、お近くの方であることに驚かされたことをお話すると、以前から私の店のことを気にかけていたものの、店を覗くことができなかったそうです。

 

着物に触れることの少ない若い年代層の方には、店が近くにあっても遠い存在だったのでしょう。

 

勇気を出して相談いただけたことをとても嬉しく思っていますが、他にもよく似た想いで私の店を見ている人がいるとしたら店の損失と言えます。

 

どうしたらいいのでしょう。

 

着物初心者の目線で店作りをしているつもりでいても、それが届かない生活者の目線。

何かが足りないのでしょう。

 

素直に受け止めて、地域に寄り添うということが何であるかを、もう一度真剣に考えてみたいと思います。

 

それではこれにて・・・
お休みなさい。