朝起きてブラインドを開けると空に何ひとつ雲がありません。
「やったー・・・」
寝ぼけた眼差しの中で、小さな歓声を上げる朝でした。
どれだけこの日を待ちこがれていたことでしょう。
雪の降らない土地の方にはこの気持ち、解らないでしょうね~
今日は雲ひとつない快晴で、これまで苦痛に思えた雪透かしもサンサンと降り注ぐ陽を浴びていると気持ちよくてね~
店の後ろの駐車場を、車が停められるまでに雪をどかすことができました。
これで前も後ろも路面が見えるまでになり、長かった部活動も卒業できそうです。
後はお客様がお越しいただけるようになれば不安を取り除くことができるのですが、物事はそんなに単純ではないようです。
落としていった雪が少しでも解けて生活者の疲労が取れないと、私のような業種には足を向けていただけないのかもしれません。
もうしばらく我慢の日が続くのかもしれないが、こんな時だからこそ心が和む店作りが求められるのでしょう。
心を折らすことなく、素敵な春を伝えられるように努力したいといけないと、言い聞かせているところです。
そんな最悪な事態のときに、今朝の朝刊で風呂敷のことを採り上げてくださった北陸中日新聞社の記者に感謝したいです。
渡りに船とでも言いましょうか、突然の取材だっただけに、店のことを気にかけてくださる方がいらっしゃったことがなによりも嬉しくて、おまけに風呂敷きのPRまでしていただいて、試行錯誤していたことが報われた気がします。
記事にしていただいたからといって繁盛店になる訳でもなく、これから店の取り組みが問われるのでしょう。
心に射し込む春をいただくことができて、少しばかり元気が出ました。
ありがとうございました。
さて、北陸に春一番が吹いたそうですが、春は静かに足元に近づいているのではないでしょうか?
冬眠も飽き飽きしているこの頃ではないかと思います。
そこで小さな春を味わってみてください。
春になると黄色い花が多く見受けられますが、その黄色系の小紋に牡丹と藤の柄で春をコーディネートしたものです。
季節は国民が最も好む桜が咲いた後に伝える春の着こなしになりますが、桜とは違った風情を感じていただけるのではないでしょうか?
きもの通の味わいがあって素敵でしょ・・・
腹は牡丹柄と藤の柄に別れていて、とても贅沢な清潔感のある染帯です。
小紋だけでなく、紬にも合わせていただける帯ではないかと考えております。
是非参考にされてみてください。
ところで店を訪れる人は多くありませんが、会話はどうしても雪の苦労話になります。
今だから笑って話せますが、誰もが怖い思いをされたみたいです。
関節の節々が痛いという人や、住宅の密集地に車で入れないという人や、野菜が高騰していと人や、いろんな話題が飛び交いますが、最後にこれで大雪になることはないのではないかと、安ど感が漂うようになりました。
今から少しづつ家庭の主婦が動き始めるのではないでしょうか?
そんな期待を持つことができた春の日差しでした。
今日も力仕事をいっぱいしたものでお腹が空きました。
早く自宅に戻ってお腹を満たしたいです。
ではこれにて・・・
お休みなさい。