訪れる初夏を前にして、お客様を迎える準備を整えなければなりません。
今日も新しい店作りができないかと商品と戯れる一日で、随分店内を歩き回っていた気が致します。

初夏の装い
どちらかといえば、新しい提案の店作りは嫌いな方ではありませんが、新しく入った商品と奥にある商品を一緒にすると、在庫が沢山あることに気づかされ、同時に、店の商品と気の合う方を一人でも多く探さないといけないと思ってみたり、商品を嫁がせるために何をすべきなのかを考える一日だったかもしれません。
私の仕事は経済の追い風に乗るという業種ではないだけに、新しい販売戦略の発想が求められていますが、名案と思えるようなアイディアを持っている訳でもなく、こうしてコマ送りのようにして、一つ一つ情報を出していくことしかできません。
これでいいのかと思ってしまいますが、店の強みを生かすことに専念し、目指したい店の在り方をもう一度整理して、貪欲におしゃれな装いが提案できる店を築いて行くことができればと思っているところです。
私の仕事に爽やかな風が吹く込んで心が晴れ渡る日もあれば、どしゃ降りの雨で心が水に埋もれることもありますが、どんな時も志を折らすことがないように、美学を追求する店でありたいです。

博多織の紗半巾帯
ここにある画像は博多織の紗織半巾帯で、浴衣などの合わせる単衣帯です。
斜めに渡した墨色の半巾帯から、重ねた帯の色が透けて見えるかと思いますが、これが単衣の半巾帯で、通気性が良くて暑さを感じる気候に適した帯といえるものです。
小千谷縮や品質の良い浴衣に相性が合うもので、適度な張りがあって身に付かたときの優しさは他にないものだと考えております。
これからカジュアル感のある夏着物や、竺仙さんなどのこだわりにある浴衣にコーディネートした画像をアップさせていただきたいと思っていますが、意外とこの種の帯を採り上げている店が少ないことを感じてます。
初めてのお客様が、この紗織の半巾帯を見て、この帯の存在を知らなかったという声を聞くことがあり、ならばと、この帯を店の強みにしたいと思っていたら問屋さん以上に在庫量が増えてしまいましてね~
これにはまいりました。
品質がよくて流行にも左右されないものなので慌ててはいませんが、この帯を店の強みに変えて行くためにも、ご理解をいただける方を探さなくてはなりません。
店作りは単に品揃えを増やすということだけでは物足りなくて、ここにひと工夫加えることが理想とする店作りと言えます。
市場にどうようにして伝えていくか。私の器量が問われることでしょう。
こうして一つ一つ娘たち(商品)に目を向けて初夏の売り場作りを考えていかねばなりません。
どう動くのか、しばらくこのことに気を摂らせそうです。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







