録画してあったNHKの番組プロフェッショナルで、予算1万円でお客さんに合った本を選ぶ小さな本屋さんが紹介されていましたが、同じ小売業として勉強になるものがありました。
その本屋さんは北海道にあり、人通りが多い立地とは言いにくいところにあるようにお見受けしたのですが、バブル崩壊後に経営難に陥り、同業者が廃業していく中で、本屋さんとして”何をしたいのか”を真剣に考えたそうです。
そんなある日のこと、学校の先輩から1万円で自分に合った本を見繕って欲しいと頼まれたことがきっかけとなり、予算1万円でお客さんの人生に合った本を選び出す本屋さんへと変わっていったことが、話題を呼ぶようになり、確か3000人の人が順番を待つ本屋さんになったどうです。
私より3歳年上の男性経営者で、お客様一人ひとりの人生に寄り添う本屋さんの姿を拝見して、素敵な経営者だな~
そんな想いを持って拝見させていただいた次第です。
業種は違いますが、私の仕事と似通ったところが幾つもあり、土俵際でこれまでの本屋さんの価値観を変えた無理のない経営の在り方は見事で、信頼と安心をブランドにしたお店と言えるのかもしれません。
このような番組に刺激されては、もっと頑張らなくてはならないと思う訳ですが、普通のことをしていては生き残れない時代だけに、北海道の本屋さんのように、この仕事で”必要とされる店”にして行くには、何をしなくてはならないのかを、もう一人の自分と真剣に向き合って考えてみる必要があるようです。
考えても答えが見えて来るものではありませんが、忘れずに問題意識を持ち続け、現場でヒントを見つけ出せればと思っております。
さて今日は単衣用の真田紬を紹介させていただきたいと思います。
こちらの藍色の濃淡をランダムに織り交ぜた着物が長野県で織られた真田紬になります。
生地の風合いに適度のシャリ感と張りがあって、梔子(くちなし)と藍色で色合いを整えた着物の表情は、清潔感のある爽やかさををじませていて心惹かれるものがあります。
それに市松取りになった色合いの強弱がとても優しくて年代幅の人い着物ではないでしょうか?
ここでは初夏の暑さを見た目に涼しく思わせる、白地のトンボ柄の帯でコーディネートしてみましたが、墨色の帯を持ってくると、アダルト層にもおしゃれを楽しんでいただけることでしょう。
何気ない単衣の紬ですが、帯の合わせ方で装いの表情が変わる着物かと思っております。
話題は替わりますが、この夏に浴衣パーティを開くことを決めました。
開催日は8月5日(日)のお昼の時間帯を選択し、店の近くにある金沢国際ホテルの会場でハープとフルートの演奏者をお呼びして楽しんでいただけるパーティを開きたいと思っております。
本日ホテルの会場を押さえ、演奏者にも予定を開けていただくことの確認を取らせていただきましたが、会場が広いこともありまして、せめて50人くらいはお呼びできれなと考えているところです。
小心者の私にしたら大勝負と言えるものがありまして、これから内容を詰めて参加者を募りたいと思っていますが、難しく考えないようにして、船出してから物事を考えるのが私で、計算が弱いと言ってしまえばそれまでですが、自分にプレッシャーをかけることで、仕事に張りを持たせたいと考える側面もありましてね~
目指す目標を作り出すことができて良かったと思っておりますが、何分にも初めてのことなので、ちょっと心配です。
できる限り会費を押さえて、若い年代層にも参加していただきやすい環境を整えてみたいと考えていますが、商売をひも付きにした企画ではないので、興味をお持ちでしたら是非とも参加されてみて下さい。
それにしても気の早い話ですね・・・
それではこれにて・・・
お休みなさい。