昨日、着物初心者に対する対応として、着物のアドバイザー的な役割を担わなくてはならないと、ブログ記事にしましたが、今日もまた一人、タンスの中の着物を見てもらいないかとの相談をいただきました。
お客様が困り果てているのは、タンスを占領している喪服関係の着物や羽織で、必要なものとそうでないものを分別したいそうです。
受け賜わせていただくことを伝えると、車に乗せてあった風呂敷をお持ちになられました。
なんとその量は20点近くあったかもしれません。
喪服の夏冬の着物が数点に帯も何組、黒の羽織に至っては5・6点くらいあって、黒のコートに白の長襦袢。
どうしてこんなにも黒いものがあるのかと思いましたが、初心者が判断できないというも分かる話です。
寸法を確認させていただいて、必要とされるものを選択させていただくと、お客様はこれでスッキリしたと喜んでいらっしゃいました。
着物を処分するためのお手伝いとは、着物で経営を成り立てている者にとっては皮肉な話です。
でも、このようなサポートが必要な時代になっていて、客様に寄り添いながら気軽に相談していただける関係性を築いて行くことが大切ではないかと思っています。
話題は替わって、今日は楽しい着物を紹介させていただきましょう。
それがこの画像にある銀ネズ色の音符柄の小紋です。
音符柄の着物って珍しいと思っていますが、変わり種は音符柄だけではないんですね~
着物地の地紋が猫柄になっているかと思いますが、ダブルで面白い着物であることが分かるでしょう。
普段着となるものですが、生地がしっかりしていて、これからの季節に着ていただける単衣物として帯を合わせてみました。
それが帽子柄の刺繍帯で組み合わせたものです。
これまで見たことのない着物と帯かと思いますが、花柄が嫌いという個性派の方にお勧めさせていただきたいコーディネートかと思っています。
注目されるでしょうが、チャラけていない点が私の店らしいでしょう。
少し柔らかな感じでしたら、こちらのスズランの帯でコーディネートしたものも悪くないと思っていおります。
どちらのコディネートも音符柄に使っている墨色を帯に使って合わせたものですが、正統派の着こなしを好まれる方には違和感があるかもしれませんね。
この装いで音楽コンサートを楽しまれたらオシャレかと思います。
参考にされてみてください。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。