下町の風情を感じる桐下駄・そして着物や長襦袢の丸洗い料金が値上がりする話

桐下駄

数年前から原材料が値上がりをしていまして、その事で製品が値上がりしているというのが実情です。

 

今日も浴衣の下に着るワンピースタイプの肌着を用意すると、次回から卸値を上げさせていただくことになるのでご理解をいただきたいとのことでした。

他にも、着物のシミ抜きや洗張り、着物や長襦袢などの丸洗いを専門に仕事をしていただいている職先がありますが、翌月の7月20より丸洗い(着物や長襦袢などの洗濯)の工賃を1割近く上げさせて欲しいとのこと。

 

その訳をお聞きすると、20年近く丸洗いの価格を据え置いていたが、我慢しきれない状態になっているとのことだそうです。

 

その事を受けて、店の情報紙などで丸洗いの価格が値上がりすることをお伝えしなければならないと考えていますが、なんでもかんでも値上がりのラッシュで業界としていいことではありません。

 

しかし薄利多売のビジネスの在り方が通用しなくなっていまして、仕事量が減って原料が上がり続けると、利益が取れないという現実があり、その先に値上げという選択が待っているのかもしれません。

 

言ってみれば、会社を存続のために値上げを決断するということなのでしょう。

 

着物離れが進む中での値上げというものは、店にとってダメージを与えるところがあって、この流れを変えられないことがとても残念です。

 

 

話は替わりますが、浴衣を着るときの下駄にこだわりがありますか?

そんな問いかけをさせていただくと、浴衣ほどこだわりを持たれる方は少ないのかもしれません。

 

とはいうものの、履きやすさや足が痛くならない下駄であることが大切かと思えます。

 

 

 

 

桐下駄
桐下駄

 

中でも、桐下駄っていいですよね~

 

桐下駄に合わせた鼻緒によっても下駄の雰囲気が変わりますが、下町の風情みたいなものがあり夏が来た感じが致します。

 

軽くて、上質な浴衣にお似合いかと思いますが、下駄屋さんというものが無くなったことで、町の下駄屋さん的な役割も果たせたらと様々な下駄を揃えさせていただいています。

 

S寸の下駄もあればLL寸の下駄も揃えておりますが、認知度が足りないのか、それとも下駄にこだわる方が少ないのか、下駄を見に来られる方が少ないんですね~

 

浴衣の脇役となる部分なのかもしれないが、浴衣の需要期前に店のPRになればと記事にさせていただいた次第です。

 

今日店のお越しになられていたお客様から、「福島さんのセンスは何処から生まれたものか?」と問いかけられましてね~

 

正直、どのように応えらたいいのか戸惑いました。

 

これといって勉強した訳でもなく、誰かに教えていただいた訳でもなく、感性のおもむくままにコーディネートしているだけのことです。

ただ一つだけ気を配っていることは、”どうしたらこの子を綺麗にすることができるだろうか”ということに感性を研ぎ澄ませていることくらいでしょうか。

 

なのでコーディネートに妥協することはありません。

 

その積み重ねが、今に至っているのかもしれません。

 

お客様から最高の褒め言葉をいただいたみたいで、とても嬉しかったです。

自信を失うことが多くあるだけに、元気をいただけた気が致します。

 

ありがとうございました。

 

今日は取り止めのない記事になりましたが、これで終わることと致します。

では、お休みなさい。