新しい年を迎え、3日間のお正月休みの後に初売りが始まり、そして成人式が各地で執り行なわれ、暦の中での連休が開けると次の日は京都出張というのが恒例のパターンとなっていまして、いつもなら、ここまでがお正月気分と言えたかもしれません。
ところが今年は元日に能登半島地震が起きてお正月気分は何処ヘやら・・・。
お客様との会話の半分以上が被害に遭った人や地域の話題で、ワイドショーもこれまで見落とされていた地域の被害を伝えていて、住めなくなった家を見る度に、ここの家の人達はこれからどうすのだろう。
そんなことばかり考えてしまいます。
運命のいたずらとでもいうのか、県民の生活は元旦の午後4時過ぎから明暗が分かれてしまいました。
被害に遭わなかった私たちに何ができるのか。
毎日考えるようになっています。
話題を替えて、今日は今年の目標として掲げた中で、最後も一つを伝え切れていません。
それは「着物の丸洗いやシミ抜きの専門店を目指す」です。
長年に渡って、私が思い描くきもの専門店になりたくて努力してまいりました。
その想いは今も変りませんが、バブル経済が弾けてからというもの業界は右下がりで、全国の呉服店が激減しています。
私の想像ですが、おそらく1/10以下になっているのではないでしょうか。
そのことで全国的に着物難民を増えてまして、何処できもの相談をしたらいいか分からないと言う声をきものメンテンナスの方面から店に届くようになっています。
具体的には着終わった後の丸洗いやシミ抜きを承ることが多く、何処で相談したらいいか分からなくて店に来てくださっている感じがします。
【一つ一つ仕事の内容を説明してお直しに入っていただきます】
この仕事がめちゃくちゃに増えてまして、「着物の丸洗いやシミ抜きの専門店」という看板を出しても可笑しくない点数をこなすようになっています。
今日も京都で丸洗いやシミ抜きを専門としている会社の担当者が週に一回、メンテナンスを終えた着物や長襦袢などを店まで持ってきてくれて、承った仕事を持って帰るということをしてくれています。
店としては運搬業務も請け負ってくれているのでとても助かっていますが、何といっても京都という土地で専門職に特化していることが、メンテナンスを終えた仕事からも分かりますし。それが店の強みに変ってきています。
今年の目標に「着物の丸洗いやシミ抜きの専門店を目指す」と掲げた訳は、仮に私は病気や事故で現在の仕事ができなくなったとしても、残された者で、着物メンテナンスの仕事で経営が成り立って行くまでに成長させたいと思うところがありましてね~
需要が伸びているだけに、今よりも店の強みに替えていけるのではないだろうか。
となれば、今よりももっと信頼と安心を構築しなければなりませんし、そして新規のお客様を大勢集まれるまでにならないといけません。
そのやり方を考える機会にしたいと思うところがあり今年の目標に掲げた次第です。
こうして私が掲げた2024年の五つ目標が何処まで身を結ぶかは、駒の進め方と努力次第かと思っています。
そのことを自分に問いかけながら仕事を進める一年としたいです。
【2024年1月号の「あ・うん」№285が仕上がる】
そして新年の1月号の「あ・うん」を仕上げることができました。
能登半島地震が起きて、誌面の構成を少し変えましたが、上手く新年号をまとめきれたのではないかと考えています。
早速今日から配り始めましたが、頭の中に今月末日まで記憶して欲しいことは、1月24日から31日までの8日間、店内特設会場で古布を使った木目込み雛人形の展示即売会を開催することです。
約30体くらい紹介できるかと思っています。
ブログで木目込み雛人形展の記事を書くつもりでいますが、「あ・うん」の記事にもしっかり書かせていただきました、
これからお客様の手元に1月号をお届けさせていただくつもりでいます。
それではこれにて・・・
お休みなさい。
そうそう、一つ書き忘れました。
画像の右下に写る写真は振袖に合わせて使った毛皮で、クリーニングを頼まれたものです。