お正月休みが終わり仕入れ先は今日から初売りで、新年のご挨拶もありまして、お世話になっている地元の仕入れ先へ顔を出してまいりました。

仕入れ先の初売り
午後には加賀友禅作家さんや牛首紬のメーカーさんが新年のご挨拶にお越しになられていましたが、力強い抱負を聞かしていただける先はどこもありませんでした。
店は小さくても舵取りをする立場で、心に響く抱負を期待していたのですが、皆が先行きの不透明感に不安を抱えている様子で、「コツコツと丁寧に物作りをするしかない!」との話だったように思います。
冷静になって考えてみたら、戦うには戦術があって戦うフィールドに立てると考えていました。
しかしその戦術だけでは通用しなくなっていることに業界関係者は気づき始めています。
目先のことにとらわれた舵取りではなくて、地に付いた哲学が求められているのでしょう。
「商品力」を持って戦場に立たないと長続きしないことを自覚しなければならないのかもしれません。
その意味で、「コツコツと丁寧に物作りをするしかない!」という考え方は的を得ている気がします。
しかし、小売店さんは業界の落ち込みから在庫を少なくしようとしていて、欲しがるのは「企画」なんですね~
掘り下げて言えば、商品力を生かした店作りとはいいにくくなってます。
なぜなら「企画」が先に来ていて、「商品力」は二の次になっているからです。
この流れの中で苦しんでいるのが伝統にこだわる作り手側なのかもしれません。
ある意味で、時代の流れ中で振り回されてきたのが作り手側のメーカーさんで、作り手側はこのことに気づき始めているのでしょう。
そのこともあって、「コツコツと丁寧に物作りをするしかない!」という言葉に結び付いたのではないかと解釈しております。

椿柄のタペストリー
牛首紬のメーカーさんと加賀友禅作家さんがすれ違うようにお越しになられていて、お帰りになられた後に目に入ったのがこちらの椿柄のタペストリーです。
そこには「夢が咲く花が咲く」の文字が・・・
正直なところ私もこれから先の舵取りに迷うところがあり、この文字がやけに心の中に差し込んできました。
その優したと暖かさに癒されましたが、「一念岩をも通す(いちねんいわをもとおす)」ということわざがあるように、信じれる方向を向いて花を咲かせてみたいものです。
まとまらない文になってしまいましたが、私の周りにいる人たちは不器用だけどみんな一生懸命。
私はそんな人たりに助けられて今日があるのかもしれませんね。
ではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







