「唐織の振袖」を作る仕入れ先の織物の着物を卯月展に発表・京都が京都でなくなっている街の営み

唐織の振袖

新型コロナウイルス騒動で「京都の月商」へ向かうことに迷うこともありましたが、お客様から着物のことでご相談をいただいていることもありまして、いつものように京都の仕入れ先を廻って戻ってきたところです。

 

京都へ行ことに迷った最大の理由は人混みの中に身を置くということです。

 

そんな意識を持って早朝にJRのサンダーバードに乗り込むと、乗客が少ないことに気づかされました。

車両内に人が少ないのに、乗客が何故か出入り口に固まっている気がしましてね~

換気を気にするするところがあったのかもしれません。

 

そしていつもの感じと明らかに違って見えたのは、京都駅に着くと、プラットホームの階段まで人を指し分けるかのようにジグザグのように歩くのですが、それが電車を待つ人がまばらで、田舎のホームに降りた感じなんですね~

 

その足で地下鉄に乗り込むのですが、通勤時間と重なることもあり車両内はいつもすし詰め状態だったのに、無理せづ乗り込めてコロナの影響をもろに受けていることが判断できるものでした。

 

そして順番に仕入れ先を訪ねて歩くのですが、どこに行っても同業者が驚くほど少ないんですね~

そんなに少ない月初めの京都の月商を見たことがありません。

 

同業者はウイルスを警戒して、京都入りを避けたところがあったのでしょう。

仕入れ先の担当者はお手上げだと口説いていましたが、ある会社では今月15日まで出張禁止令が出て、3月決算というのに、どうしたものかとひきつった顔で話す担当者もいました。

 

タクシーに乗り込めば、ドライバーがお客さんが少ないことをぼやいていましたが、仮にドライバーから感染者が出たら会社が営業ができなくなり、その時点で収入が途絶えることを恐れていましたね~

 

そして一通り仕入れ先を廻って用事を済ませ、帰りの途に就くために再び地下鉄に乗り込むと車内はガラガラ。

普段でしたら座席は人で埋まっているのに、どこでも座れる状態で、立っている人は吊皮に触れることを恐れているのか、二本足でバランスを取っているのがとっても不自然な感じがしてなりませんでした。

 

地下鉄で京都駅で下車して、店でお出しするお茶菓子を買いにデパ地下へ行ってみると、ここも人が少なくて、人という障害物を気にせずに通路を歩けましたが、人が少ないと活気も失われるもので、一口サイズの試食品を目の前を通る人に試食をしてもらいたいと思っていても、ほとんどの人がマスクをしているので勧めにくそうにしていて、勧めて下さる人と目が合ってもマスクをしているもので気軽に手を出して口まで持っていけないもので、小腹が空いたお腹を満たすことができませんでした。

 

上にあがれば京都駅もガラガラで、とにかく京都が京都でなくなってしまっていて、観光に頼っていた町であることを改めて教えられた一日だったかもしれません。

 

そんな中、京都での仕事は何も変わることはなくて、4月の卯月展に力をお貸しいただける仕入れ先にも打ち合わせを兼ねてお邪魔してまいりました。

 

 

 

唐織の振袖
唐織の振袖

 

そこ会社で目にしたのが、唐織という織の振袖。

 

少し説明を受けたのですが、いろんな話が交差していて、記憶が確かなら来年の大河ドラマに出てくる衣装みたいなことを話していたような気がします。

 

西陣織で織った豪華絢爛な織物のことを「唐織」と呼んでいて、模様を縫い取りで織り出した振袖になります。

 

今どきの振袖とはまったく品質の違うもので、歴史の重みを感じさせられる着物と言えるのではないでしょうか?

 

 

 

唐織の着物
唐織の着物

 

能を演じるときに用いる衣裳となる能装束(のうしょうぞく)と言えるもので、十二単(じゅうにひとえ)もこのような唐織で織りあげられた織物の衣裳なんですよ。

 

当店ではこの技を生かした織物の着物をご紹介させていただきたいと思っていまして、ここ数カ月、ここの会社にお邪魔して商品の勉強をさせていただいている次第です。

 

ここの会社には、誰も真似ができない伝統の技を持っていまして、類似品が他社にないこともあり目に触れる機会の少ない着物と言えます。

お客様にご案内をさせていただく折には、分かりやすい言葉で説明を加えたいと思っていますが、卯月展を楽しみにしていてください。

 

これで一日を閉じさせていただきます。

では、お休みなさい。

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