今日は5月頃の気温になると聞いていましたが、車中は暑さを覚える一日でした。
桜の開花も一気に進むのではないかと思いますが、今年はコロナ騒動で、「バレンタインデー」、「ホワイトデー」、「卒業式」といった季節の風物詩ともいえる話題が影を潜めてしまって寂しい限りです。
この調子だと桜前線もコロナ感染拡大に繋がる注意事項として取り上げらて済んでしなうのかもしれません。
ゆとりと潤いを奪っているコロナ騒動ですが、いつになったら世界に「心の春」が来るのでしょうか?
考えさせられるものがあります。
さて今日は、4月17日(金)~20日(月)の卯月展にて発表させていただく「永治屋清左衛門」の着物と帯でステキなコーディネートを考えてみたのでご覧ください。
それがここにディスプレーしている着物と帯で、春って感じがして素敵でしょう。
若草色着物地に袋帯で組み合わせたもので、入学式などの改まった場に着て行ける装いかと思っております。
平置きにして撮った画像がこちらです。
着物は小紋柄ですが染めた着物ではありません。
着物生地全体に入っている菱模様のような地紋は糸を染めてから織っもので、そこに唐織という織物の技で有色の模様を加えたものです。
つまりすべて織物で創られた着物なんですね~
その着物に合わせたのが源氏香柄の袋帯です。
織物で創られた小紋柄ですが、このようにして袋帯を合わせると品が出ると思われませんか?
とっても素敵です。
着物の画像を大きくしてみましたが、模様が刺繍のように浮かび上がっていることが見て取れる思いますが、この箇所が唐織になっているところです。
清左衛門の着物は織物の技もさることながら、使ったいる絹糸に並々ならぬこだわりを持っていまして、エルメス社と同じ最高級の細い糸を使って織上げたものなんですよ。
だから、しなやかさと適度の艶があり、どこから見ても生地が突っ張っている感じがみじんも見えません。
こそに清左衛門の着物の魅力です。
ここに帯〆と帯揚げの色を加えてコーディネートを整えて見ましょう。
訪れた春を意識してクリーン系の色の帯〆を乗せて、帯揚げもグリーンと水色のボカシ系の色を加え、べっ甲もどきの親子かんざしでまとめさせていただきました。
フォーマルの装いと言ってもいいくらいに格と品が作り出されていて、茶席にもお召しいただける装いです。
来る4月17日から清左衛門の着物と帯を紹介させていただきますが、今回は織物の訪問着から無地の着物に至るまで、カジュアルの着物も含めてお目に入れたいと思っています。
この先も清左衛門に関する着物情報を記事にしたいと考えていますが、まずは第一弾として唐織の着物を紹介させていただきました。
市場にあまりない商品なので、是非、卯月展に立ち寄っていただけたら嬉しいです。
十分な説明ができませんでしたが、今日はこれで終わらせていただきます。
では、お休みなさい。