今日はご遠方からご両親と娘さん二人で店を尋ねてくださった方がいました。
お客様の目的は長女さんに加賀友禅の訪問着を準備されたいとのことで能登方面からお越しくださったのです。
奥様は和裁士で数年前にブログを見てお越しいただいたことがあり、そのことがご縁で尋ねてくださったのでしょう。
お父さんは遠慮されて、着物のお見立ての場にはいらっしゃいませんでしたが、家族の関係性がとても温かくて、家族の輪の中に着物が存在していることに見立てる柄としてとても嬉しく思いました。
お母さんと娘さんの親子連れは普通にあることですが、家族連れは久しぶりのこと。
昔は当たり前のようにあった風景なのに、変わり果ててしまった着物への想い。
忘れていた感触を味わえたことに喜びがありました。
会の二日目も多くのお客様だとは言えませんでしたが、ご来店があったお客様の笑顔があったことに目を向けたいと思っています。
今日は象さんの帯で遊んでみたのでご覧ください。
着物は感謝祭に出品させていただいている絞り染めの小紋で、お値段は税抜き価格110,000円の品を80,000円にさせていただいている品です。
その着物に黒字の象さんの染帯(割引価格120,000の品)を合わせてみたもので、着物で遊ぶ姿を表現してみました。
織りの帯では伝えられない柔らかなムードがあって、外出着にしていただけたら楽しさが増すのではないでしょうか?
腹にも象さんがいまして、帯〆帯揚げの色を入れておしゃれ感を高めてみました。
とっても素敵なコーディネートに仕上げることが出来たかと思っています。
はんなりとした着物の地色を出すことが出来ませんでした。
いくつか同じタイプで色違いを用意していますので、興味をお持ちでしたら手に取ってご覧いただけますようにますように・・・
ところで、コロナ感染の第三波が日本を襲っていて、楽しい着物の装いを紹介させていただいても、どこかで空しさを感じてしまいます。
いつになったこの騒動が収まるのでしょう。
これからも注意を払っていきたいと思っていますが、歴史に残る騒動の中で仕事をしていることを自覚しながらも、豊かな気持ちを忘れずに仕事と向き合えたらと思っているこの頃です。
ではこれにて・・・
お休みなさい。