明日は店が主催するクリスマスパーティーの日。
]コロナ禍の中で気苦労が絶えませんでしたが、総勢29人で開くパーティーとなりそうです。
毎年12月には希望者を募って京都南座で開催される顔見世(歌舞伎)を着物で観に行くツアーを行っていたのですが、南座が改装工事に入ったことを機に、4年前に「女たちの忘年会」という名目で着物の集いを始めたことが今に至っているものです。
そればかりか、夏には「ゆかたパーティー」も開くようになり、お客様と着物で優雅な時間を過ごす場を設けてまいりました。
しかし今年は新型コロナ感染の広がりから、お客様と集う花見やゆかたパーティーも見送ることとなり、着物愛好家から着物を新しく用意しても着ていく場がないとの声に心を痛めていました。
お客様との懇親を深める場として着物の集いを考えるのは負担も多く経費もかかることです。
着物で集う会がなくなったことで店としては気楽なところもありますが、お客様との関係性が浅くなっている気がして仕事をしていても面白くないんですね~
しかしコロナ禍の中で出来ることに限りがあります。
あれもだめ、これもだめ。
コロナ禍はお客様との懇親を拒むところがあって、仕事に向ける情熱が奪い取られていく感触は恐怖でしかありません。
和装業界は日に日に明るい話題を失いはじめて行き、私の店も呑み込まれていきました。
経営というものは利益を出すことで続けていけるものです。
利益が出なければ店の存続は危うくまります。
そのことを十分承知しながらも、もがく自分がいて、どうしていいのか分からない現実に頭を悩ます日々。
そんな自分に言い聞かせていた言葉があります。
「自分を元気づける一番よい方法は、誰か他の人を元気づけてあげることだ。」
この言葉が経営と結びつくものだとは思っていませんが、素直に受け取ることが出来た言葉だったのです。
そして秋がスタートする9月にお客様の笑顔を見たいという想いからクリスマスパーティーを開くことを決断したのです。
そのときは、コロナ新規感染の第三波が私たちの生活を襲うなんて少しも考えていなくて、その逆で、少し治まると思っていました。
それでも12月にパーティーを開きたいという想いが勝っていて、石川県の感染状況を注視しつつ中止もあり得ることをホテル側に伝え、打ち合わ重ねて開催することにしたのです。
そしてここからが違った気苦労がありまして、参加者を集めることやパーティーの中身のあり方にもコロナが障害となっていて、十分なおもてなしが出来るのだろうかと心配の種が消えることはありません。
そのような中でも娘やスタッフもよく頑張ってくれて、明日のパーティーが開けるまでになりました。
パーティーの目玉は第一部のクリスマスコンサートで、優雅なひとときを味わっていただけるのではないかと思っています。
そして第二部は私たちの出番ですが、感染対策にも注意を払い、無理のない進行が出来ればと考えているところです。
ご参加いただくお客様に喜んでいただけるパーティーになることを祈って、今日の記事とさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。