3連休の中日となった日曜日。天気が晴れたこともあるのか開店時からお客様が続いて忙しい一日でした。
この店を頼りにして来ていただけることはとても光栄なことで、ここへ来てご相談をいただくことが増えているのが七五三の着物の縫い上げです。
他店の着物であっても、縫い上げのお手伝いをさせていただくことはこの店の役割かと考えていまして、お子さんとご一緒に来てもらって、着丈を測ってから縫い上げの段取りをさせていただいています。
半衿の取り付けができない方や子どもの着物の縫い上げができない人が増えているだけに、前もってご相談をいただければ対応させていただくので気軽にご相談ください。
ちなみに着物と長襦袢の腰上げと肩上げの料金は3500円でさせていただいていますが、中にはシワ取りやシミ抜きが必要なケースも出てくるので、早めに対応されると安心かと思います。
私の店は着物と和雑貨を取り扱う小売り業で、商品を販売した利益で人件費や光熱費などの運営費をまかないながら新しい商品を仕入れたり販促経費を捻出したりしている訳ですが、要となり商いが少なくなれば店の運営が厳しくなるのは目に見えています。
特に呉服店の場合は着物を必要とした社会では無くなっていて、商品を売ることだけ考えていてはお客様を掴みとれなくなっています。
着物を一人で着られないとか、着物のことが分からない人が増えているだけに、着物から離れることがあっても、需要が伸びるとは言いにくい業種になっています。
そこで重要になっているのが、お客様が苦手としている分野をサポートさせていただくためのサービスと商品の価値を伝えきれる専門家のいる店が重要になってくるのではないでしょうか?
しかしそれらのことは、経営をする側の目線から言える立前論で、消費者側からは見えにくい部分でもあります。
だとしたなら、口コミやSNSなどで日々の仕事を伝えて行くことで、店の性格を理解していただくことが、何よりも大切かと考えています。
その積み重ねが信頼を集めるのではないでしょうか?
特に地方のお店は親切なお店でないと信頼を集めることができません。
極端なことを言えば、サービスが先で販売はその後だと考える店作りが時代に合っているのではないでしょうか?
それらのことを頭に置いて専門性を高めていく努力が必要とされているのでしょう。
簡単ではありませんが、毎日コツコツと積み上げることが、店が長続きするコツかと私は考えています。
店は着物だけではありません。
和雑貨も店作りには欠かせない位置づけとなっていまして、秋本番を前にして和雑貨のフレッシュさをどのようにして表現したらいいかを試行錯誤しているところです。
それは店が力を入れている風呂敷コナーでもいえることで、風呂敷の見せ方と、それを手にしようと思っていただける使い方をどのようにして工夫すべきなのかを日々考えています。
名案が湧いてくるとは言い難いところがありますが、変化を持たせる意味で秋の設えに変えてみました。
まだまだ改善の余地がありますが、ここ数日間、和雑貨の見せ方に知恵を絞りながら店の鮮度を高めて行きたいと考えている私です。
それではこれにて・・・
お休みなさい。