今日の外は行楽日和。私は昨日に引き続き店内から飛び出せなくなっていまして、自由に動ける人を羨む私がいます。
店の前をマイカーが途切れることなく行き交っているのを見ると、コロナ禍で溜まっていたうっぷんを晴らすかのように人が外に出ている感じがします。
みんな何処へ行くのかと考えてしまいますが、郊外にポツンと佇む店としては不利な条件となっていて、寂しい一日となってしまいました。
ここ数年の店の状態を振り帰ってみると、お客様から振袖を見たいとか、訪問着や付下げを用意したいという、着物のお支度相談が年々少なくなっています。
そこにコロナ禍の影響を受けることとなり、店の存在意味が問われる時代に入ったと言えるでしょう。
これまでと同じことをしていてはジリ貧になっていくことは目に見えていて、明確なビジョンが経営を支える力になると自らを律する必要があります。
この店の周りに和雑貨に特化した店がないために、この店の認知度を高めて行くやり方を考えていかなくてはなりません。
戦術や戦略を考える前に、商品の魅力がファンを集めると考えていて、売れ筋商品を見極めることが大切ですが、一方で現代人が知らない商品が私たちの業界に埋もれていて、和文化の魅力を伝えながら新しいお客様を呼び込む工夫が必要だと考えています。
ここで欠かせないのが情報発信なのでしょう。
商品の魅力と情報の発信力が一つになって和雑貨の店として認知していただけるのではないでしょうか?
しかしその問題意識に手を抜いてきた訳ではありません。
これまでと同じ取り組みがマンネリ化しているとなれば、ワンステップ上を目指さたやり方を考えなくてはなりません。
現実的かどうか分かりませんが、私に一つ新しい考えがあります。
遠くから店の動きを見守っていてください。
そしてこの店の要となる和装品ですが、新しい着物を準備される方が少なくなっていて、着物を買いに来る人を待つという殿様商売では経営が成り立たなくなっています。
そのことで多くの呉服店が廃業していて、残されたきもの専門店の存在価値を高めて行かなくてはなりません、
店には着物のことが分からないお客様と着物マニアが混在していまして、ここを分けた店作りが必要かと考えています。
着物初心者に対しては買い物がなくても気軽に相談できるという、敷居が高いという部分を取払わなくてはなりません。
着物の洗濯やシミ落とし、半衿の取り付けやお子さんの着物の縫い上げなど、着物ファンが苦手としている部分を店が補える店にしていかなくてはありません。
その一方で、着物を熟知された方を店のファンになっていただくために何が必要なのかを考え、店で生かしていくことが重要になってくると考えています。
それは商品のブランド力と、それを組み立てるコーディネート力と美しさの追求に関心を持っていただかるのではないだろうか?
私はそのことにこだわってみたいのです。
ここでも情報発信力が問われていますが、全国の着物ファンに「和装の美しさ!」を問いかけることができたら、店の存在価値が高まると考えています。
その意味では、今月開催させていただく「三職物語」は和装の美学を追求した会と言えるでしょう。
難しい課題が幾つも残っていますが、美しさと癒やしをこの店から発信して多くのファンを集めることに私の生涯をかけてみたいです。
可愛いでしょうこの子たち・・・
注文を入れていた干支商品が順番に入荷していて手のひらサイズ「寅」を並べて記念撮影。
オンラインショップで購入ができるようなっております。
店としては「寅」商品が品薄になることを見込んで勝負に出たいと思ってまして、品揃えの構成とオンラインでの販売にも力を入れて結果を残したいです。
いろんな意味でセンスが問われていますが、着物も和雑貨もワンステップ上を目指して頑張ることを宣言致します。
オンラインショップではその他干支飾りもアップしております。
それではこれにて・・・
お休みなさい。