きもの業界の消費需要が伸び悩む中で、どうしたら市場を広げていくことができるのかを考えるのは業界関係者の大きな課題となっています。
しかし、今回のコロナ禍で経営を安定させることに必死で、ビジョンを掲げられなくっているのも実情かと思っています。
コロナ禍は業界の弱点を浮き彫りにしていて、これまでのやり方では着物愛好家が戻ってこないと考えるべきときが来たのではないでしょうか。
時代の変化の中で、何を改めるべきかはとても大切ではありますが、それ以上にどのようなやり方で着物愛好家を集めることができるのかを具体的な形で店作りの中で生かしていくことが、その先にある、業界の新しい未来像がおぼろげにも見え始めるのではないでしょうか。
その答えを着物愛好家が持っているとしたら、新しい試みへの結果を真摯に受け止めて、「確信したり」「改めたりを」を繰り返しながら新たな道を探るらなくてはなりません。
踏み出すことはリスクをともないますし、コロナ禍となれば恐怖を味わうことにもなりがちですが、その背中には希望や期待が張り付いていて、その格闘の中で動きを止めないことが経営者としての資格を持つ経営者なのではないのでしょうか。
私はその足元にも及ばない経営者ですが、そんな経営者に憧れを持っています。
このような記事を書きたいとは思っていなかったのですが、書いていてこんな話題になってしまって申し訳ありません。
実は新しい着物愛好家を探したくて、新しく取り上げた「丹後木綿を着物」神無月の会で再びスポットを当てたいと思っております。
この丹後木綿は今年の6月頃に仕入先で見つけた木綿の着物で、県内だけでなく県外からもご注文をいただく機会が増えている着物です。
特徴は木綿の着物としては珍しい、絹のような素材の艶を持ち合わせていて、どれも縞柄になっていることです。
縞柄は微塵(みじん)縞もあれば太い縞もあり、生地の色合にも惹きつけられるところがありまして、着物で遊びたい方に是非ともお勧めさせていただきたい一品かとおもっております。
そして店頭にはこちらの看板を出させていただきました。
「木綿のきもの登場 39,600円(税込)」と書かれた看板です。
当店が取り扱っているこだわりの浴衣よりもお安い価格で発表させていただいたのは、「これなら手が届く金額だ!」と、頭にインプットしていただきたくて設定した価格です。
お仕立ては単衣仕立て(バチ衿)になるので、お仕立て上がり価格は52,800円となります。
この金額で着物が楽しめたら最高だと思いませんか?
こちらは神無月の会のために揃えた丹後木綿の中からきもの遊びを考えた組み合わせになります。
秋晴れの中で仲間と着物で遊ぶシーンを思い浮かべて、空を飛ぶハトでコーディネートさせていただきました。
ワクワクしませんか?
この装いで街中に繰り出したら誰もが目を留めるにちがいありません。
それだけで満たされた気持ちになるかもしれませんが、お友達と落語を聞いたり、コンサートやお芝居を観たりして楽しんでみるのも たまにはいいと思いません。
神無月の会では半幅帯も紹介させていただきたいと思っていて、きもので遊ぶ提案をさせていただきたいと思っております。
会のテーマとなる「三職物語」と合わせてお楽しみいただけたら私としてはハッピーです。
それでが、今日はこれにて・・・
お休みなさい。